またまた四文字熟語で遊んでみた。
「有為転変」。
ある日、街角に青鷺がいた。
哲学的な白鷺だ。バス停の横に佇んで瞑想してはる。
なんだか悠々としてる。わしは笑けてくる。
しゅっとした白鷺やったら絵になるけど、ドテッとした青鷺ではないか。
紅旗征戎吾が事に非ず。
動かへんようで、ゆるっと足を動かす。顔を横向ける。
バスが来ても乗るわけではない。
それでも風景に違和感がないのがとてもおかしい。
気をためているのか?
気が満ちたか? フワッと飛んで、近くのコンビニの屋根に上がる。
「荘子」、逍遥遊篇?
このところ、事も無し。
「一樹之陰」。
ネパールのルンビニに行ったことがある。
釈迦の生誕地と言われるとこだ。釈迦の生誕にまつわるいろんなモノがあった。
そして、菩提樹があった。
釈迦が瞑想して悟りを開いたというやつだ。ほんまにその木かどうかは知らんけど。
そのまわりにお坊さんたちが座ってた。世界のいろんな国から集まった僧侶たちが釈迦の徳を偲んで瞑想してるのだそうだ。
なんだか、違和感やなあ。
ここに来るまでの道すがら、川のそば、木の下あたりにとても貧しい人たちが木の皮や板切れを集めて家を作って住んではった。小さい子も赤ん坊もいてる。
他にも結構あちらこちらで、貧しさを見かけた。
貧困も理不尽も暴力も世界に溢れてる。
こんなとこで悠々と瞑想ごっこしてる場合とちゃうんとちゃうん???
世間知らずの爺さんの戯言かな。
アジアの片隅はかなり暑かった。
「円孔方木」。
はるか昔の話。ある日、田舎の親戚の家で宴会があった時、宴もすぎて、来客が帰ろうとしていた。その頃はまだまだこんな人が沢山いたけど、相当きこしめしたおっさんが車に乗った。発進したのはいいけど、そのまま真っ直ぐ生垣に突っ込んでブーブーとエンジンを吹かしてる。
物音に気づいて、車のとこまで行って見ると、「この車、いっこも前に進まへんのやっ!」ってえらい怒ってはる。
車は道の無いとこは進みにくい。
「いったん降りて、酔い醒ましてから運転したら」って、皆で無理やり運転席から引き出した。
いまでは、あちらこちらで、酒に酔わんでも車が勝手に突っ込んでいく。そう主張する、認知症がかった爺さん婆さんだらけの時代になってしまった。
しかし、他人の老化を謗るのもええけど、車の自動化、安全化をもっともっと早く進めて欲しいなあ。企業と役所ぐるみの利権と規制が遅らせてるんとちゃうやろか?
車がないと暮らされへん人が沢山いてるではないか。なんだか施策が間違うてるんとちゃう?
アジアで一番の技術先進国やったはずやのに、もう随分落ちぶれた?
「槿花一日(きんかいちじつ)」。
ある日、街角を歩いててフラフラと喫茶店に迷い込んだ。とても古風でお洒落ないい感じのお店。歩き疲れたんでちょいとラクをさせてもらおう。
そういう気分だった。
どうやら、有名なお店、有名なご主人のとこだったらしい。
来た時、帰る時、お客さんの方からご主人に挨拶にきてはる。親しげな会話に余裕を感じる。
来るとこ間違えたかな?
でも、綺麗なウエイトレスさんがにっこり迎えてくれて、エスプレッソコーヒーを運んでくれる。高級なオーディオ装置からは静かではあるけど、高質なジャズボーカルが流れてくる。
とても、居心地がよさそうだ。
その時、店主の方がウエイトレスさんをえらい叱ってはる声が聞こえた。
「こんな書き方したらわからへんやんか・・・」、「こんなやりかたしたら・・・やんか」
、なんだかんだと小うるさい。客の目の前で使用人を叱りつけるのは聞いててあんまり気持ちが良いものではない。
どうしたらええとやんわり言えばいいのに、「そんなん自分で考えろ・・」ってやつか?
なんだか、昔のいやな親方? えらそうな上司?
典型的なやつか?
せっかくの良い気分だだいなしではないか。
アジアのエキゾチックな街の優雅な喫茶店のある昼下がりであった。
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