コロナ引き籠り。杭州絵画留学の日々が懐かしい。−33、長距離バスで蘭渓へ。

長距離バスで蘭渓へ。

さて、蘭渓に行く日がきた。学校はモヤモヤ気分でうかない日々、気晴らしに調度良い。
留学中の小さな冒険の旅、諸葛八卦村というところに行ってみるのだ。
片道4時間ほどの日帰りの旅。まずは、金華ハムで有名な金華市の手前にある
蘭渓という街まで長距離バスで3時間ほど、そっから八卦村まで1時間も有ればいける。
らしい、その名の通り、諸葛孔明の子孫が暮らす村らしい。
面白そう。杭州のバスセンターは予約チケットを買いがてら下見に行った。
問題ない。
ちょっとだけ気になるのは、帰りのチケットの予約ができてないことだ。どうも
発駅からでないと予約チケットが発券してもらえないみたい。
蘭渓に着いたらすぐに帰りのチケットを買うのを忘れんようにしよう。
うまいこと行かんかったらどっかに泊まればいい。
てなことでバスに乗ってバスセンターへ。
近頃、嬉しいこと。時々道を聞かれる。
向こうは、言葉もろくにわからん日本人とは気がついてない。
道がわからんで困って、近くにいる誰でもええから助けてもらおうとする。
それでも、異国で頼られたら、妙にうれしい。
できる限りの情報をかき集めて答える。ありがとうって言ってもらえたらとても
うれしい。
間違ったことを教えたら何日も後悔する。タイムマシンでさかのぼって修正したいくらいだ。
こんかいも、ちょっと聞かれた。今みたいにスマホでどこでも行けるようになったら
こういうコミュニケーションがなくなってしまった。
バスターミナルはとても大きい。

人も一杯いる。

次々にバスが出ていく。
新幹線の駅ほどではないけど、人が密集してる。この勢いが中国の実力なんやなあって思う。
ゆっくり座って待つ場所がないんで、立ったまま電光掲示板にわしのバスの番号が出るのを待つ。
かなり早く来すぎてるんで大分待つ。
やっとその時がきた。

ほぼ一番先に乗る。早い目にチケットを買ったんで前の席が取れてる。
乗ってすぐ分かった勘違い。中国って運転席がが左側だ。わしは前が開いてる一番前狙いで
席をとったんやけど、実際は運転席の後ろやった。
まあええか。窓側やから外の景色は見ながら行ける。
えっ?
その席に人がいてる。
しかも、足元や隣の席まで荷物をドンとおいて、携帯をいじってはる。
もう一度チケットを見直す。間違いない。わしの席に座ってる。
チケットを見せながら、「そこはわしの席やで」と力弱く言ってみる。
「問題ない」って答えてくる。
問題はあるのだ。「そこはわしの席や」とちょっと強めに言ってみる。
「ここで良い」とわけのわからんことを言う。
もう面倒くさい。どうでもええかと一旦は思ったけど、ここで引き下がったら
釈然とせん気持ちをずっと引きずることになりそうやんか。
「そこはわしの席やからどいてくれ」と強くでることにした。
この時期から、ほんの数ヶ月後に中国で反日の大騒ぎが始まったんで、もし時期が
違えば、こんなことって結構まずいことになってたかもしれん。
ともかくこの場は、不満そうな先客が折れて、自分の席に移動した。山のような
荷物もずらしていただいた。
さて、これで、わしの小さな冒険の旅が始まった。
窓の外の景色も楽しみながら・・・。
って思ってたら、えらく陽が照ってきた。えらく暑い。えらく眩しい。
カーテンを下ろさんとやってられへん。
ためらってたら、隣から手が伸びて、シャッとカーテンを引かれてしまった。
やれやれ。

ブログランキングに参加しています。もしよかったらポチンとお願い致します。
にほんブログ村 旅行ブログ アジア旅行へ
にほんブログ村

ありがとうございました。