九度山暮らしのある日、松花堂美術館内、拓本体験ワークショップに参加。

松花堂美術館内、拓本体験ワークショップに参加。

さて、そろそろ、ワークショップの時間だ。こんかいは、拓本採りの体験をさせて
くれるそうだ。
コロナの関係で人数は絞られている。15人ということらしい。
わしらのような年寄が多いし、若い人もいる。少年少女までいる。
中央には野仏が置かれている。

そう、こういうやつの拓本を採りたい。
表面を綺麗にする。
しかし、苔などは歴史を物語るものであるから取り去ってはいけないという管理者が
いるので確認が必要。
そのあとは拓をとるための紙をあてがう。中国の厚めの画仙紙が良いらしい。

そして、スプレーで水をかけて紙を湿らせる。
結構十分湿り気を与えてから、丁寧にブラシを打っていく。
破れてもいいからしっかり打つという感じ。破れは表装の時に修正できる。
ん? あんまりしっかり打ちはらへんなあ?

打ち終わったら、こんどは両手にタンポンを持って、墨をつけ、ポンポンと軽く打っていく。
多分この技が一番の肝心なやつなんやろと思う。

墨は、摺った墨やと滲みが強すぎるらしい。
油分を多く含んだ拓本用のやつが向いているという説明だ。
やっぱりこれは、やるならこんな具合と雰囲気を伝えてくれるデモンストレーションなんやろ。

紙には全然、墨がついてない。
さいごにそっと下から剥がしていく。
ざっとまあこんな感じでやってください。
ということで、それぞれにワークショップの素材として発掘瓦が配られる。
これは、本物の発掘品だ。気をつけて扱わないといけない。

道具はすでに机上に準備されている。
わしら(篆刻仲間と2名で参加)は見様見真似、あんまり覚えてへんけど、やり始める。

わからんかったら講師の方々回ってるんで適宜アドバイスをいただける。

タンポンをポンポン、なかなか墨がつかない。

段差のあるところ、細かいところが特に難しい。
綿棒でチョンチョンとやればいいというアドバイス。いろんな技があるのだ。
いろいろやってやっとできた。

ついでに他のもやってみたい。けど瓦は瓦、あんまり代わり映えはせえへんなあ。
講師の方は、石碑を銅板に写したようなやつもお試しように持ってきたはった。
それに挑戦する人もいてる。

いろいろと楽しい。

 

子どもの参加者も楽しんでるようだ。夏休みの宿題としてちょうでええんではないか。
てなことで、あっという間に時間が過ぎた。
こんどは、実際に野仏みたいなのから拓をとる実践教室みたいなんがあったらええのにと思う。
そんなことやってみたい。

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ありがとうございました。