ここしばらくはアルコール度数の低い酒や甘い酒を飲んでいたので、焼酎を飲みたくなった。
しかし、我が家では焼酎を切らしている。
それで、酒屋に行って見たが、あまり沢山種類があって何がなんやらさっぱりわからない。
知っている銘柄ばかり買うのも芸がないので今まで飲んだ事がないものを探してみよう。
種子島の焼酎というのがあった。久耀という名前だ。
ラベルを見ていると、自家製農園で有機栽培の芋を使っているとある。製法にもこだわりが
あるようだ。廃棄物も肥料として再利用するエコ活動をやっている。
惹きつけられるものがある。
飲んで見ると、若干芋焼酎の癖はあるが、それがあるから芋焼酎なのでそれはそれでいい。
古酒とブレンドしているようで、尖ったところはなくて、こくもあるし、力もある。
ほのかな甘みもあって中々味わい深い酒だ。
ガツンとくる鮮烈さはないが、じっくりと味わって飲むのに良い酒だと思う。
そう言えば、ビオワインというのが時々話題になっている。
独自の無農薬、有機栽培で育てた葡萄を、特別な製法でつくるのだそうだ。
ある種の占星術的な考えを含めている場合もあって、季節の巡りあわせ、天体の巡り合わせ
を勘案して育て、仕込み、醸造するらしい。
独特の味だと言うから一度飲んでみたいと思っている。
いろんな食品が環境に配慮されて作られるのはいいことだと思うし、それが売るポイントの
一つに使えるのも、好い時代になったと思う。
更に思うのは、暦の巡り合わせや、星の巡り合わせを読み取って宇宙の気を集めて酒に
閉じ込めたというようなモノがあったら面白い。
仙術を極めた酒造り。
万物の気、ここに集まる。
飲めば忽ち、羽化登仙すべし。
なんてね。
毎週金曜は酒や茶に関する話です。