北京の古墨と接着剤

手元に北京で買った古墨がある。墨は古いほど好いというのを聞いて買ったものだ。
でも、本物か、古く見せて作っただけの贋物かは定かではない。
しかし、買って帰ったら割れていた。一緒に買った友人のはバラバラに割れていたそうだ。
古いほどつなぎの膠が無くなっていくので割れ易くなるのは確かだが、それが本物の
証拠かどうかは分からない。
しかし、使うと割れそうなので、そのまま置いていた。
ある時、大阪心斎橋の文房四宝の老舗で話をしていたら、ご主人から、「墨が割れたら
接着剤があるよ」と教えて頂いた。これを使うと、「大事な墨も磨り減って持てなくなったら
別の墨に繋いで使えばいいんだ」という事だ。
「これはいい」と思い、早速買って帰って、この古墨を繋いでみた。
なるほどぴったりだ。
それで、すって使っている。普通の墨とは確かに違う。
画を描いても、字を書いてもたいした腕前ではないので、古墨の深い味わいが出ている
かどうかは分からない。
これから、いろいろ使っているうちに味がでればよしとしよう。

それにしても、「割れたら接着剤で繋げば良い」とは簡単明瞭。
そのとおりです。

sumi080915

毎週月曜は、こだわりのモノの話です。