東福寺へ先がけ紅葉狩り-雪舟寺

まっすぐ境内に入って行こうとして、ちらっと右をみたら、「雪舟寺」と書いた
寺があった。
「雪舟やったら見逃せん」と中に入った。
門を入って植え込みを抜け、玄関に立つと奥からすっと人がでてきた。
センサーでピンポンと音が鳴るわけではないし、テレビカメラがあるわけでもない
「何でわかるんやろ?」
「雪舟の画はありますか?」金を払う前にしつこく確認する。
「画はないけど、雪舟が京に来るたびに滞在したお気に入りの寺だったんです」
なんとなくよさがだから入ってみよう。
「ここはいい」
中国に庭のようではないのは当然だが、先日見た児島の野崎家の庭のように、
「ありすぎ」ではない。
簡潔ではあるが美しい。借景も良く考えられている。
「雪舟が好んだのも無理ないわ」
書院や茶室も手入れが行き届いていて、さりげなくお金がかかっている。
襖絵に水墨があって、雪舟ではないが、ほどよく寂びた画がよく似合っていた。
東福寺を全部ではないがそれなりに見終わっての感想では、
「結局雪舟寺が一番よかったね」
ということだったが、この時点ではまだ先がある。
「本体を見にいかなくては」
先を急ごう。

tofukuji101121-1 tofukuji101121-2 tofukuji101121-3

tofukuji101121-4 tofukuji101121-5