最近読んだ本、「甘苦上海 Ⅰ、Ⅱ」、「長く高い壁」。

  • 2019年3月31日

高樹のぶ子、「甘苦上海 Ⅰ、Ⅱ」

上海が舞台の中年オンナの恋物語。東京と上海でエステのチェーン店を展開する
凄腕美女とワケありの翳をひきずる若い男。
最初はオンナがオトコに惹かれた? オトコには彼女がいる?
オトコがオンナを騙す? オンナがオトコを操る?
恋の駆け引きがいつのまにか・・・・?
「しょうもな」って思いつつ読む。
そやけど場所がなかなかおもろい。何度も上海に行って日本人がウロチョロする
あたりやから馴染みが深い。
ついつい次を読んでしまう。
南京西路、淮海路、茂名南路・・・。とてもエエトコだ。
石井京は紅子に12万元の稀覯本を買ってくれという。
金で済むならと紅子は思う。
オトコとオンナ・・・
騙し騙され・・・・か?
愛し愛され・・・・か?
京の家に居た猫は? いつのまにか紅子に家に?
運転手の姪は?
田子坊の迷路の奥に何があった?
如何にも風なお洒落なレストラン。シチュエーションと料理を選ぶセンス。
ちょうどエエところにあるエエ雰囲気のバーとバーテンダーとカクテル。
「しょうもな」って、ゲスなわしはつぶやいてしまう。
さて、京と紅子はどうなっていくのか?
比較的真面目な商社マン松本とは?
癒やされるオトコがいつか・・・?
「しょうもな・・・」と思ったり、さすが巨匠と思ったり、まあまあって思ったり。

浅田次郎、「長く高い壁」。

大戦が、厳しくなってきたころ、流行探偵作家の小柳逸馬は突然北京に派遣された。
従軍作家として何か記事をかかされるんやろか?
しかし、なかなかお呼びがかからない。無聊の日が続く。
そして、ある日、急に全線に向かうよう指示があった。どうやら長城に
1938年秋。流行探偵作家の小柳逸馬は、従軍作家として北京に派遣されていた。
だが、突然の要請で、前線へ向かうこととなる。どうやら長城に向かうらしい。
道中大変な苦労をしてやっとたどり着いたのが張飛嶺にある日本軍の守備陣地だ。
日本軍の最前線、万里の長城の内と外との熾烈な戦いの真っ只中、と思いきや、
えらい静かだ。しかし、静かな中に死臭と緊張が。
何が起こった? 何かが起きている?
どうやら第1分隊の全員が死亡したようだ。何故?
戦闘ではない? 謀殺か?
何故、ここに本体がいない? 外部からの攻撃にしては可怪しい?
作家に科せられたのは従軍記ではなく、事件の解明なのか?
「戦争の大義」とは何か?
真相を救命することが是か非か?
この作家お得意の中国歴史モノかと思いきや、ミステリーものだった。
その意外性に驚いたけど、内容はまあまあ。

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