最近夢中で読んだ本、NHK取材班、石原結實

  • 2006年12月12日
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NHK取材班 「『空海の風景』を旅する

司馬遼太郎の「空海の風景」を元に、その舞台を訪ねながら、司馬遼太郎が描こうとした「空海」のその人類普遍といえる天才性がその土地土地とどのような意味を持ってからまっているのかを、映像で構成する番組「NHKスペシャル『空海の風景』」を作ったスタッフが、その記録を本にしたものです。
番組は見てないですが、この本を読んで深く感じるところがありました。
今年の4月、西安に行きました。往年の世界都市、世界中の富と文化が集まった巨大な都、長安の跡を見ておきたかったのと、空海の足跡も感じ取りたかったからです。
残念ながら清龍寺は花見の名所とかで、入場待ちの長蛇の列を見てあきらめたのですが、今は静かに歴史の中にある種の矜持を保ちながらも埋もれていっているように見える西安の街と高野山の寺々を思い併せ、実は、戦闘的に圧倒的なパワーで生きてきた空海の事を少し考えてみようと思い始めたのでした。
私は、高野山のある和歌山の出身で子供の頃から法事がある度に、「観自在菩薩・・・・」やら「・・・・なむ、はんだら、じんばら、はらばりたや・・・」とかいった、お経とか、お声明みたいなのをずーと聞かされ育って来ました。難しい事は何も考えませんでしたが、政治や学問、思想に規制される事無く、己の生きる道を律し、あらゆる欲望にとらわれる事無く自らを振舞う事ができる道を説いていたのですね。
同行二人、自らを生きている人の隣にいつもいらっしゃるということなんでしょうね。

石原結實 「医者いらずの『食べ物辞典』」

野菜を中心に、それを食べる事が体にとってどういう意味があるかを解説した本です。
基本的には体を冷やすものと、暖めるものの2種類あって、体の状態に応じて食べ分ける事が体の為に一番良いという話です。
どういう病には野菜をどういう食べ方をすると高価があるかという事も詳しく書いてあって、読んでいてとても楽しいです。
時には、食事の時にこれを思い起こしながら食べると楽しいものです。

hon061212

**これからは毎週火曜にはできるだけ本の話をしたいと思います。