高野山の麓、市平の桂の木がピンクになった。
山の中の小さな村に大きな桂の木があって、それが年に1回、ピンク色の美しい花を咲かせるって
聞いたことがある。実はそれは花ではなくて葉っぱの新芽がそんな色になるのだそうだ。
ピンクになるのはほんの数日間で徐々に色が薄くなってしまうという。
幻の花だ。
それがとても気になってたんやけどやっと、見られる季節がやってきた。
見に行きたい。
見に行こう。
昔から高野山に歩いて登るのに様々な道があった。山やからどんな道をつたってでも行ける。
そういう道の中でも比較的よく使われていたり、歴史的な意味があったりなど後世のために
保存しておいたほうが良いような道を高野七口という。わしがえらそうに言うても何の
関係も貢献もしてないんで、時々そういう道を歩かせて頂いてるだけだ。
その中に「黒河道」というのがあって、結構傾斜が急な上級者向きコースになっている。
大分前にこのコースを下ったことがあって、えらいキツイ坂を延々と下ってきて、
これって登るよりしんどいんちゃうんって音を上げそうになったころやっと平らなとこに
着いた。そこが市平なのだ。そこから更に一山越して終わりというかなりな難コースやったんで
覚えているけど、そのやっと一息の場所ってとても良いところだった。
山の中に数軒?の柿農家が点在していて、その庭先を縫うように登山道がある。
その登山道の道端に石段があって上の方にちっちゃな神社というよりは、お社もどきが
ある。
これがとても良い。階段がカッコいい。けど年寄りはコケんよう気をつけよう。
登りきったらミニ社がある。
というより、ご神木をお祀りしてるという感じだ。これが桂の木。
超狭い境内ではあるが、御神木の霊験があらたかなのかあたりがスピリチュアルな
空気に満ちてるような気がする。
この木が桂の木でこの葉っぱが色づいてるはずなのだ。
しかし、肉眼でみてもほのかにピンクかなって言うていどやし、カメラにもはっきりとは
写ってない。遠くでみたらまとまって見えるから色づきが濃くなって見えるんやろか?
下に降りてくると登山道近くに、小さなお寺というかお堂がある。
中には仏像が安置されてるらしいけど、盗まれたことがあるらしい。
罰当たりなやつがいるものだ。
外ではお地蔵さまたちが見守ってはる。
こちらもとてもパワースポットだ。
パワースポット好きにはこのあたりはとてもええんとちゃうやろか?
お堂の近くの農家の庭には山桜が咲いていた。
長閑な春に出会った日であった。
ありがたや。
因みにこれは3月26日頃の話なんで見に行かれる方はお気をつけて。
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ありがとうございました。