最近読んだ本、「その先に道に消える」、「パズル・パレス」

  • 2019年2月26日

中村文則、「その先に道に消える」

とても強烈。
狂気の世界? 倒錯の性の世界? 信仰の世界? 真の愛とは?
狂っているのは誰か? あいつか? こいつか? それとも読んでるわしか?
恐ろしい。
緊縛師とは何か?
裸の女を麻縄で捻りあげて吊るして捻りあげる。
恍惚となっていくのは客なのか? 緊縛師なのか? 女なのか?
そして麻縄が示すものは狂った世界か神の道か?
男が死んだ。他殺なのか? 自殺なのか? 女の痕跡がある。桐田麻衣子という女。
刑事が追う。
その刑事に不審な動きはないのか?
本当に妖しい女は別人ではないのか?
次々とネオン街の裏側の更に百鬼蠢く世界におびき寄せられる。
刑事が? 女が?
麻紐が意味するものはなにか?
疑惑は晴れた? 解決? いやまさか? 次は何?
そして狂気はなにかに向かう。手記とはなにか?
とても恐ろしい。
読んでて楽しくはないけど強烈に惹きつけられる。
緊縛師の世界ってこんなんやったんか?
おどろおどろしい。恐ろしい。いやらしい。けど気になる。

ダン・ブラウン、「パズル・パレス」

ベストセラー作家の処女作らしいというんで読んでみた。確かに面白い。
けど、ITの最新技術がネタになってるんでこれだけ時間が経つと色褪せて迫力が
なくなってしまうのが残念だ。
スーザン・フレッチャーはNSA、国家安全保障局の暗号解読主任として活躍してる
有能なシステムエンジニアだ。ある日突然、NSAに呼び出された。恋人との楽しい
週末が台無しになりそう。
職場では何か重大な事が起こっている。
エンセイ・タンカドという天才ハッカーがここのメインデータベースになにか罠を
しかけたらしい。
秘密の暗号キーを解かないといけない。どうも時限爆弾みたいだ。
時間がない。
彼女の技術では解けないしかけがあるらしい。
秘密を抱いたまま天才は死んだ。
さてどうなる。
舞台はヨーロッパへ。彼女の恋人が追いかけてるのは誰か?
殺し屋も迫っている。
とうとうメインデータベースが破られるのか?
国家機密はどうなる。
ITやってたわしにはとても面白い。けどネタが大分古いんでワクワク感が少ない。
今となっては結果に意外性がない。
あいかわらずほぼ1日か2日の出来事をこんなハラハラ・ドキドキの長編に仕立て上げる
のがすごい。この技が後のベストセラーに繋がっている。

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ありがとうございました。