九度山暮らしのある日、ヤフオクデビューで鉄瓶を買った。

ヤフオクデビューで鉄瓶を買った。

九度山暮らしを続けている。ということは冬は薪ストーブ暮らしをしているということになる。
そんな日々は薪ストーブに鉄瓶をかけてシュンシュンとお湯を沸かす暮らしがとても良い。
それで、前に古道具屋で買った小ぶりの鉄瓶の錆びついたやつを見よう見まねで手入れ
しながらストーブにかけて重宝しながら使ってた。
ところがこの冬になって、ストーブに火をつけて、さあ、と思ったら、様子がおかしい。
鉄瓶の底から水が漏れてる。見た目に穴が空いてる風でもないけど錆びたとこが
微細な穴になって水が漏れてるようなのだ。これでは使われへん。どうしよう。
一旦修理を考えたけど、むかしはどんな町にもあった鋳掛屋さんてのがもう何処にもない。
そやろとは思てたけどいざ無いとなると困ったもんだ。ネットで調べても鍋釜の
修理を簡単になってくれるようなとこはあんまり見当たらへん。鉄瓶やったら
骨董品としてけっこう大層な修理になりそうだ。買うたほうがましどころの値段ではない。
諦めよう。
しかし、無いとなると不便なものだ。
試しにどんなもんやろってヤフオクを覗いてみた。鉄瓶は結構いろんなのが出てる。
ちょっと前は鉄瓶ブームで中国の人が沢山買い占めに来てたみたいやから、値段は
高いんやろなあって眺めてたらスタート価格はそれほど高くはない。
欲しいやつがいくつかある。
面白そうやから一回入札してみよう。1000円から始まりやから結構気楽に行ける。
1200円くらいでもう入札できた。しかし、このあとどんどん上がるんやろか?
落札期限まであと1日ある。
全然値段が動かへん。もしかしたらこのまま落札やろか? そんなに甘くないやろ?
期限の数時間前にメールが入った。
誰かが入札したらしい。どうしよう。すぐアップしたほうがええか?
しばらく待った方がええか? すぐアップしたら、ちょっとまってアップしてきた。
どこまで上がるんやろ? 先にかなり高額入れといたほうがいいか?
ジリジリ競り合いしたほうがいいか? どこでやめるか?
お互い意地はってたら値段が上がるだけで結局お互いが損?
どんだけ欲しいか? やなあ、ゲームの理論みたい。
てなことで2000円まで行った。どうしょうと思ってるうちに相手は静かになった。
期限直前に入れて来るんやろか?
面倒やからこのままほっとこう。
わからんままもたもたしてるうちになんと落札してしまった。
こんなやつだ。

南部鉄瓶

南部鉄瓶で「棗栄堂 定」ってとこが作ったモノらしい。「松ぼっくり」という銘が
入っているということやけどようわからん。

南部鉄瓶

でもなかなかええやんか。これが送料別で2000円で帰るとはすごいなあって思う。

南部鉄瓶

色々見てたら、小ぶりでカッコええやつはドンドン値段が上がって行くみたい。
何万円も、あるいは十何万円もになったりしてる。
これはドンと大きいから希望者が少なくて競り合いが少なかったんやと思う。
わしは薪ストーブに載せて常時お湯を沸かしたいんで大きいほうがええのだ。
それと、蓋の裏に昭和26年高梨村農地委員会って銘が入ってる所謂記念品だ。
昔はこういうのを記念品に作る馬力があったんやと思う。しかし、そういうのが
刻印されてるのも避けられた原因かもしれん。でも、高梨村って秋田県にあった村らしいけど
わしが生まれた少し後に作られて秋田からここまでなんだかんだと流れて来るなんて
なかなかええやんかって感動したりする。
じっくり使い込んでええ味がでるようになって欲しいもんだ。

ブログランキングに参加しています。もしよかったらポチンとお願い致します。
にほんブログ村 旅行ブログ アジア旅行へ
にほんブログ村

ありがとうございました。