初めて使う歙州硯。
今回の旅で歙州硯というやつを買ってきた。これで磨ったらどうなるか興味津々だ。
今までで持っている硯は日本の雄勝硯と昔北京で買った端渓硯との2つだ。雄勝硯は
石巻市の伝統工芸士の方に直接電話して購入したものでとても気に入っている。
蓋もついた立派なものだ。
けど、これがほんまに硯として優れた磨り味なんかどうかはわからんまま使ってる。
それより震災でどうなったかが心配だ。
北京で買った端渓硯は栄宝斎って言う老舗の文房四宝の店で買ったんやけど無愛想な
店員と言葉のわからんわしとのやりとりなんで値段は高かったけど本物かどうかは
定かではない。
それよりどこがどうええのかわからんままに使ってる。
眼もあるようなないような。
要するのどっちもここがええというポイントがわからんのだ。
で、今回の歙州硯。
四方山話は旅行記で詳しく読んでいただこう。
何にしても身元だけは確かだ。職人さんの工房、目の前に石がゴロゴロしてる。
おっちゃんの話に熱がこもる。わしらのテンションも上がる。
勢いがとまらんようになって買ってしまった。
この層になった石が歙州石の特徴らしい。
形がちょっと変わってる。池が極端に少なくて中央が盛り上がってる。もしか
したら使い難いかもしれん。けど、形がとても気に入った。小ぶりで繊細なところが
とても良い。
とりあえず不安もありながらも使ってみた。
結果。これはええ。とてもええ。
磨れかたが一味も二味も違うように思う。墨をすっと滑らせたらすっと磨れている。
濃墨がみるみるできていく。なかなかええ感じではないか。確かに池が少なくて
中央が盛り上がってるんで一度の沢山の墨を磨ることができへん。そういう意味では
使い勝手がよくない。しかし、水墨画の場合はよほどの大作を描かへん限りは一度に
沢山の墨が要らんのだ。今の使い方で言えば全然問題がない。
当面、大満足で使っていこう。
今回買ってきた墨のせいもあるかもしれんけど墨色もとてもええような気がしてならない。
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ありがとうございました。