蕪村を偲んで金福寺。
もうだいぶ前の話になってしまった。こんなに寒くなっては時期を逸してしまった
感があるけどまあついでに一席。
友人と二人で、泉屋博古館へ蔬果図の特別展を見に行ったときの話だ。良いものを
沢山見させて頂いてとても勉強になった。メインになってた若冲もよかったし呉春も
よかった。で、呉春ときたらその師、蕪村を思い出した。終わったあと幸いまだ
時間がある。蕪村の墓と芭蕉庵がある金福寺まで行ってみようと相談がまとまった。
幸い近くにバス停がある。北の方に向かう5番のバスに乗ったら直に着く。
インバウンドの人たちで混んでへんかったらええのにとか思いながらバスを待つ。
他のバスはどんどん来るのに5番のバスが中々来いへん。
立ってんのがしんどくなって座って待つ。隣の若い人と中々来ませんなあって話する。
ほんまに来いへん。とうとう20分以上過ぎた。最初は余裕で待ってたけど、だんだんと
お寺の拝観時間の終了が気になりだした。 その方は詩仙堂へ行くらしい。そんな話を
してる頃やっと来た。もちろん超満員だ。
インバウンドも京都人もそうでない人も一杯、ギュウギュウ押し合って中に入る。
途中途中、降りる人も多いけど乗ってくる人も多い。やっと着いたら16:20を回ってるではないか?
もしかしたら16:30が拝観受付終了かもしれん。急がんとあかん。一緒に降りた人たちは
多分詩仙堂へいく、さっきの若い人もそうだ。わしらは違うとこ。前に来たことが
あるんやけどもう忘れた。方角がさっぱりわからん。携帯の地図を頼りに急いで歩く。
やっと着いた。
なかなかいい感じの入り口ではあるが、パチっと写真を撮っただけで受付に急ぐ。
16:33くらい。でも大丈夫。暗くなるんで外を先に拝観してくださいねとにっこり
笑って受付してくれた。
山門もええ感じなんやけど、ちょうどええ場所にどなたかが立ったまま動かへん。
しかたない。そのままパチリとして中に入る。
おお、とても良い紅葉ではないか。
正面奥の茅葺屋根の庵が芭蕉庵だ。
何故か無粋なつっかい棒が。たぶん、今年の台風でダメージを受けたんやろと思う。
それにしても黄色いのんを巻かんかったらまだ目立たへんのに。
横に回って中を覗いてみる。
何と痛々しい。えらい荒れてしまった。
蕪村の芭蕉庵再興記。
その続き。
芭蕉庵の窓から見る愛宕山方面の景色。
そとからみればこうなる。
こういうのを見ながらお茶を飲んで一句ひねってはったんやろね。優雅に。
無粋なつっかい棒がなかったらとてもええ感じやのに、残念。
蕪村のお墓。
画業上達をお祈りしよう。
呉春のお墓。
画業上達をお祈りしよう。
やはり日が暮れて来た。本堂に入って見学させていただこう。
蕪村に関連するモノや書画が展示されている。
蕪村好きには嬉しい。
他に、「村山たか」に関連するモノや書画も展示されていた。
「村山たか」ってよう知らんけど井伊直弼の密偵として活躍した女性っていうような話を
TV番組かなんかで見たことがあるような気がする。
蕪村の「夜色楼台図」
複製でもええなあって思う。この景色の左端のあたりがこの寺がある場所ではないやろか?
そしてなんとなく全体の印象が芭蕉庵の窓から見た風景に似ていなくもない。方角は
全く反対ではあるけどそんな感じがした。
もしかしたらこの風景を見ながら東山の山並みと京の街風景を想像したんかもしれん。
実際には「夜色楼台図」の風景が見られるような場所は無いんとちゃうやろか?
そんな気がした。
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ありがとうございました。