最近読んだ本、「穢れ舌」、「ブーベ氏の埋葬」

  • 2018年9月23日
  • 1人

重要なお知らせ。
再度のブログのアドレスを変更をおねがいしましたがうまくいきません。
DNSが変な具合にリダイレクトしてるのかもしれません。
当分の間元に戻したいと思います。お騒がせしました。申し訳ありません。
FBからのリンクでお読み頂いてる方はそのままでけっこうです。
https://asianjunction.net/

https://asianjunction.net/
これが元のアドレス。

宜しくお願い致します。

原宏一、「穢れ舌」
「”食”への信頼を穢す奴らに、「星をつける女」牧村紗英が立ち向かう!」
なんちゃって、チャラいようなカッコイイような、読みやすいような、
読みやすすぎるような。とてもおもしろい本だ。
牧村紗英は人気グルメ店を対象にした覆面調査会社を立ち上げた。機関投資家が
その店に対して投資をするかどうかの判断材料をレポートすると言う仕事だ。
なさそうでありそうなカッコよさだ。
スポンサーもいれば頼りになる仲間もいる。
最初のターゲットはカリスマ料理研究家、須賀ユウコだ。
女性に絶対の人気、カジュアルフレンチ「ユウコの厨房」、お客は引きも切らない。
料理だけでなくてトータルライフをコーディネート? なんか胡散臭くないか?
何でもかんでも売ってやろう。売らなきゃならんわけでもあるんか?
そして妖しい男の影が。
昨今、「酒蔵烏鵲(うじゃく)」なる日本酒がえらい好評を博してると言うことで
調査を始める。なんか変な感じ、評判と実態がちがうんちゃう?
蔵元へ行こう。
そして驚愕の事実が・・
そして妖しい男の影が。
高級な鮨がえらくリーズナブルな価格で食えるらしい「すし海将」
そんははずはないのに? その謎は? 仕組みは?
ここにも国際的な驚きの真実が? ドローンはみたか?
そして妖しい男の影が。
てな話が面白おかしい。

ジョルジュ・シムノン、「ブーベ氏の埋葬」
あいかわらずシムノン節が冴え渡る。とてもクールでシュールな話。
やっぱりこの人の小説は大好きやわ。
ある日ある時、パリの裏町の街角で露店のエピナル版画を見ながら崩れるように倒れた
男がいる。どうやら死んだらしい。
このあたりによく現れるブーベさんという人らしい。
たまたまそれをアメリカ人の学生が見ていてライカで撮った。
ここまではごく普通の出来事だ。しかし、その学生は小遣いかせぎでその瞬間の写真を
マスコミに持ち込んだ。
そこから事件が始まる。
ブーベさんはちかくのアパルトマンに住む老人だ。女管理人にも殆どそれ以上の
情報がない。知り合いはだれも居いへんのか? 一体何モノなのか?
担当の刑事は困り果てる。
そこへ、新聞を見たという女が現れる。いろいろ事実を並べ立てる。
ほんまかいな? 妖しいながらも手がかりがつかめた。
それを頼りに調べていくと不思議な事実が浮かび上がる。
さらに関係者が登場。
こちらも妖しい。しかし、つながりをたどるとまたもや新しい人間像が・・
ブーベさんとは一体何者だったのか?
金や財産は持っていたのか?
それを引き継ぐ人は誰なのか?
昔の妻? 妹? 仕事仲間?
シュールな世界が交錯する。とてもおもしろい。

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ありがとうございました。