熊野古道、小辺路歩き、リベンジ編−09、上西家跡で昼ごはん。

直射日光が照りつける頂上は、風もあんまり吹いて無くて景色以外は決して居心地が
良いとはいえへん。しんどい登りで息が上がったやつを整えたらそさくさと下り始める。
それにしても、フランス人の女性は遅すぎるなあ。もうとっくに追い越されてても
ええころだ。ともかくわしらは下る。一応予定通りの行動やから、去年のロスした
2時間が無いと考えると、一気に下って上西家跡ぐらいでお昼ご飯になるやろと
思う。

今日は伯母子岳に登って下るだけやから山道もここからは下りだけと思ったら
大間違いなのだ。細かい上り下りの繰り返しがあるんで結構体にコタエルはずだ。
ロスタイムは無いにしてもこの暑さの中、その分のヘタレはきっとあるはず、
心して行こう。
とりあえず一気に下って、伯母子峠まで降りた。

懐かしい場所だ。
避難小屋がある。

去年はここで待ち合わせの予定が、思い違いがあって、ここを起点にいったりきたり
さまよったところだ。
おや、フランス人の女性が休憩してはる。上に登らへんのって聞いたら、いかへんと
手を振った。頂上に行くということにはあんまり興味がないらしい。あくまでも
聖地のスピリチュアルを感じることが大事なんやろか?
わしらも一息いれたら先に進む。
しばらくはとても歩きやすい道が続く。
時々、ちょっと細いところを通る。

今は何でもないけど、雨がふったりしたら滑りやすくなるんで慎重に歩かんとあかん
ようなとこだ。もちろん今でも慎重には歩かなあかんけど。
たまに水場がある。

湧き水をちょろちょろ集めるような仕掛けになっている。
今は大丈夫やけど水に困ったらこういうのがありがたい。

歩き易いとはいえ、急な下りが続くんでだんだんとキツくなってくる。足指の痛さも
復活してきた。とりあえずがんばって歩こう。
ほぼ1時間で上西家跡に着いた。

わずか1時間やのにやれやれという感じだ。とりあえず場所を選んで腰をおろそうと
したら、石垣の向こうの方で人の気配がする。先程、さっさと追い越して行った
フランス人の女性が休んではるのだ。どうも道が気になってわしらを待ってたらしい。
地図ではここから一旦右に巻いて左の方に行くみたいな表現になってる。
しかし、道はどうみても左のまま道なりに進んでる。
けど、微妙なことに左に道に縄を張って行ったらあかんような雰囲気も造ってある。
そして、明確な道標がおいてない。
特に英語で書いた看板がないんで、不安になったらしい。
わしらもようわからん、確かに地図で見たら彼女の言う通りやけど、確か、
去年そのまま左に行った記憶がある。
まあ、それは後回しにしてとりあえず昼飯にしよう。

ちょうどええ具合に12時ころだ。腹が減ったら戦はできん。
かわらび荘で作ってもらったおにぎり弁当を頂く。彼女も先に行くのは不安なのか
弁当を食い始めた。かわらび荘で弁当を頼むのがうまくいったようだ。おにぎりは
大丈夫なんかな?
山歩きではおにぎりが手っ取り早くて食いやすくて力がでるんでちょうど良い。
元気がでたら出発しよう。先は長いんでゆっくりしてられへん。此処から先が
上りあり下りありでけっこうつらいのだ。
道はやっぱり左ての方向に道なりにいけばそれでよかった。縄を張ってるのは
旧道に入り込まないようにという印だった。
しばらくはまだ楽な道がつづく。
こんな風に英語の道標が立っていると外国人にも判り易い。

今回でも感じたけど、この小辺路のルートは日本人に殆ど全く言っていいほど
出会わない。すれ違っても外国人ばっかりだ。それはとてもエエことなんで、
もっと沢山、安心して来てもらえるよう、英語の看板を充実したらええのにと
思う。
ひたすら長い長い下りを行く。フランス人の女性は安心してもうさっさと先に
進んでいる。

わしらはマイペースで、次の水ケ元(茶屋跡)に着いた。

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ありがとうございました。