最近読んだ本、「桜風堂ものがたり」、「ランチ酒」

  • 2018年4月29日
  • 1人

村山早紀「桜風堂ものがたり」
本屋が好きなんでよく行く。ふと時間があまって時間つぶしをせんとあかんときには
本屋さんに行くことが多い、というかその時点で近くに本屋さんがあれば必ず行く。
さすがに、今は図書館愛用の爺さんやから本を買うことは少ないけど、図書館で借りる
にしてもその情報は本屋さんでつかまえる。目で見て読みたいなあって思った本を
メモしておいて図書館のオンラインで検索するのだ。そんな人が増えたからか、最近は
本屋さんが閉店してしまうことがやたら多い。わしだけのせいではないやろけど申し訳
無いと思う。
どの本やさんにも特有の個性みたいなのがあるから面白い。あんたらの思い通りには
ならんぞなんて思いながらついつい誘導されて、ちょっと気になるやつを見て手にとって
わしもなかなか目が高いなあなんて思ったら、まんまと本屋さんの作戦にはまっている
ことになる。そして、気持ちよくはまることが多い店があるとわし好みのエエ店があると
思って通うことになる。
そうはいうても店の人が何を思ってどうしてるんか考えたこともなかったけど、これは
そっち側の世界を描いてくれたお話なのだ。
とある街にある老舗の小さな百貨店の中に銀河堂書店というのがある。
その店の個性をつくっているのが柳田店長であり、月原一整であり、卯佐美苑絵であり、
三神渚砂たちである。
月原には日々世の中に溢れ出してくる諸々の本の中からこれはいけるというやつを見つけ出す
不思議な嗅覚があるらしい。卯佐美は絵が上手い、美的なセンスが有る。三神ややたら本に
詳しいカリスマ店員だ。そして月原の嗅覚に何かが引っかかったらしい。
店頭が動き出す。
そんなある日、月原は万引き少年を見つけて追いかけた。追われた少年は事故に逢う。
そこから炎上が始まった。
糾弾の声がとどまることはないのか?
月原はやめざるをえないのか?
そしてどうする。
一方、地方のある町に昔ながらの本屋さんがある。とても素敵な町にある素敵な本屋さんだ。
本を愛する店主とその店主を愛する町の人達が本屋を支えているようだ。
しかし、店主も老齢で病をえた。そして家庭にも問題がありそうなのか?
彷徨う月原は桜風堂とかかわるのか?
本を売る世界もとても面白い。
けど今は大変だ。

原田ひ香、「ランチ酒」
犬森祥子は「なんでも見守り屋」、ママがお仕事の赤子を見守ったり、困った人、
孤独な人、なんかするわけではなくてただ一緒にいる。そういう商売だ。殆どの仕事は
夜の見守り、そやから朝終わる。終わったら腹が減る。ホッとしたら女といえども酒を
呑みたい。嬉しいときもあるし、やってられへんときもある。
子どもは別れた夫が連れて行ってしまった。親権さえとれないしがないくらし。
やっぱり酒になる。
もやもやの昼酒と一緒に食ったランチのはなしがここにある。
武蔵小山 肉丼
中目黒 ラムチーズバーガー
丸の内 回転寿司
中野 焼き魚定食
阿倍野 刺身定食
御茶ノ水 牛タン
新宿 ソーセージ&クラウト
十条 パクテー肉骨茶
新丸子 サイコロステーキ
秋葉原 からあげ丼
新丸子リベンジ アジフライ
代官山 フレンチレストラン
房総半島 海鮮丼
不動前 うな重
秋葉原 再び とんかつ茶漬け
中野坂上 オムライス
やっぱり昼酒の時代ですなあ。

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ありがとうございました。