「ミレニアム5」 上、下。
ダヴィド・ラーゲルクランツ著
「ここで、ドラゴンタトゥーの謎が解き明かされる」
今回は、すべてがリスベット・サランデル。
どこまで、彼女の真実に迫れるのか。
さて、囚われの身となったサランデル。なぜ? 少年を助けたのは彼女ではなかったのか?
しかし、誘拐は誘拐、敢えて戦わなければ拘束されてしまう。
刑務所なんか怖くない。
しかし、そこには毒女がいた。囚人をいじめて楽しんでる女、ベニート。
餌食になっているのがファリアだ。彼女はイスラム社会の犠牲者。女性蔑視の世界で足掻いてるうちに、恋人を殺され自分もここに。しかもベニートに目をつけられた。
理不尽は酷い虐めだ。
サランデルは彼女を助けようと思った。
それには、武器が要る。コンピュータが要る。
狙いは刑務所の所長か?
その間に、恩人ホルゲルが殺された。なぜ。リスベットの双子の妹、カミラが関係してる?
いや、双子であることそのものが関係してるのか。
リスベット・サランデルは犯人を探さねばならない。
彼女たち双子は、なぜにこうまで敵対する?
何かの研究に利用されていたのか?
ミカエルは、ホルゲル殺害の情報を集めている。
そこから見えて来たものがある。不思議な組織 レジストリが行なっていた研究とは。
一方、裕福な家庭で育ち、頭脳明晰、大きなビジネスを動かしているレオ。
美しい恋人も? なぜか満たされない? 何かが欠けている?
一方、貧しい家育ち、虐げられ、あげく、アメリカまで逃避、放浪のジャズギタリスト、ダニエル?
なぜ、ジャンゴラインハルトの曲が彼を捉えて離さないのか?
このあと、2人の人生は・・・・?
さて、リスベットが牢を出る日が来た。
しかし、追手は迫ってきている、痛めつけたベニートの仲間たちは誰と繋がってる?
安全な場所はあるのか?
リズベットの過去が追いかけてくる。ドラゴンタトゥの意味が今解き明かされる?
壮絶な物語・・・
身の毛もよだつ恐ろしい研究・・・?
見えてきたものは?
とても面白い。
ミレニアム4からは新たな作者である。とうぜん、違った世界が広がった。
しかし、違和感は感じさせない。
共に怒り、嘆き、共に戦う、そういう感覚を抱かせる。
時に痛快に。スピード感、ドライブ感がとても嬉しい。
次が楽しみだ。
わしの勝手なおすすめ度。
星四つ。
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