九度山暮らしのある日、ウォーキングをしてて八朔を貰った。

九度山暮らしの日々の中に、毎日のウォーキングは必ず、できるかぎりは怠らない
ようにしてる。けど、こんなに毎日歩いてるのに友達はできへん。当たり前だ。
堺で歩いててもできへん。何かのきっかけがあったり、こっちからあえて話しかけたり
せんかぎりウォーキング中に誰かと話をするなんてことはないと思う。
まして、わしは人見知りがきついし、シャイなんでよけいそんなことはありえない。
とは言うものの、挨拶だけはするようにしてる。朝はおはようございます。夕方は
こんにちは。挨拶を返してくれる人もいるし、くれない人もいてる。九度山は
観光地でもあるんで、観光客というよりは高野山町石道を登山する登山客が挨拶
してくれる場合が多い。そのうち気が付いた。挨拶しようがしまいが、もしかしたら
町の人はわしのことをほとんどの人が知ってるんとちゃうやろか?
たとえばある日、何かの事情で町内会の配布物、回覧物が滞った時があったら、
2、3日あとにはほとんどの人がそのことを知ってるというような話を聞いたことがある。
もしかしたら、わしが何時に起きてウォーキングに出るのか?
何時に飯を喰うのか?
何時にトイレに行くのか?
全部知ってはるんとちゃうやろか?
それで、あさの挨拶に声をかけてくれるんちゃうやろかなんて思ったりすることもないではない。
どうでもええけどいつか窮屈な思いをするかもしれん。
てなことである日の夕方歩いてたら、おばちゃんと言うかお婆ちゃんというか微妙な
年齢の御婦人がすれ違いざまにわしに声をかけてくれた。
振り返ると、「これ一つ貰ってくれへんか」と八朔を差し出してきた。
別に欲しいわけではないけど折角のご好意やからありがたく頂くことにした。

「これで一つ分、荷物軽なったわ、ありがとう」
なぜか、とても嬉しかった。
そういえば田舎にいると季節が移り変わるごとにその季節の果物が手に入るから
ありがたい。
九度山で有名な柿には街中が柿になる。歩いててもあちこちに無人販売所が設けられて
いて1袋100円とか200円とかで売られてたりする。ところが超高級なのは1個
何千円もするやつがあるから面白い。安く買えるし頂きものも多い。
柿が終わる頃はブドウだったり梨だったりが近隣から入ってくる。
最近はイチゴが甘くて大きくて美味しい。いろんな名前がついたイチゴが農家の
名前入りで並んだりしてる。それに八朔も見かけ始めた。
若干の酸っぱさと甘さが混在して結構美味しい。
我が家にも多くなってきた。
たまたま、愛媛の友人から極上のミカンのセットが一箱とどいてる。
なんだかんだで今八朔をいただいてもそれほど嬉しいというわけではないけど
外をウロウロしててちょっとしたコミュニケーションがあるというのがいいのだ。
そのうち後何年かしたらもっといろいろ話しかけられるかもわからん。
もっとええもんもらえるかもわからん。
ちょっとずつ馴染んで行こう。
毎日寒かったけどそろそろ暖かくなってきた。このブログがアップされる頃は
殆ど春になってるかもしれん。

梅はもう綺麗にさいてるし。

桜もちらほら咲き始めた。

後少しで春が来る。

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ありがとうございました。