大阪、新世界、大衆食堂「あづま」の出し巻き卵とシチュー。

アジアの裏町の路地裏食堂が大好きなんで、旅行に行ったらそういうとろを探して
食べ歩きするのが大好きだ。そやから和歌山や大阪でもそういうところは気にしてる。
特に大阪屋とディープな場所が沢山あるんで楽しみが多い。
なかでも西成界隈は大阪でもディープで有名なんで近くに住んでる友達と時々行くのが
楽しみだ。この日は、たまたま一人やったんやけど天王寺界隈で暇ができた。しかも
昼飯時だこのチャンスを大事にせんとあかん。
ということで地下鉄を動物園前で降りて北に歩く。
所謂、新世界の真っ只中に入って行く。昔は超ディープな界隈やったんやけど、近頃は
観光客ばっかりでディープが売りの観光地になりつつあるけど、お店に入ってみれば
それなりのディープさを体験できるところが多いようでもある。
で、この日は、観光客を掻き分け、掻き分け、ここはほんまに日本かいな、大阪かいなと
疑いつつも通天閣のそばまでやってきて、大衆食堂「あづま」を目指す。

11時過ぎにもかかわらず店内はもう殆ど満員。まあ、朝から皆さん機嫌よう飲んではる
とこやからなんの不思議もない。幸い外国人観光客は居てはらへんから良かった。
しかし、空いた席は一つ。入ってすぐの一番左の奥だ。
どうも、その隣のおっちゃんがかなり酔っ払ってる風なんで気が進まんけどしょうがない。
こんなディープなとこにきてそんなこと気にしてても意味がないやんか。
ということで一応メニューを見る。

今日は飲むのが目的ではないんで飲み物メニューは必要ない。

ここの名物は「シチューうどん」らしいけど、ご飯も食いたいんでうどん抜きの
「シチュー」でいただくことにしよう。それに「出し巻き卵」と「かやくご飯」と
言うと、「かやくご飯」は既に売り切れらしい。えらい早いなあ。しかたなく白ご飯小で
お願いする。
待ってる間に、隣のおっちゃんの酔がドンドン進んでるらしい。あげくにくしゃみを
し始めた。勝手にしてたらええんやけど、口を押さえんとやるんで口からものが飛び出して
くる。えらい汚いなあ。この時点ではまだ花粉の季節では全くなくて、えらい寒い時分やった。
それでもくしゃみが止まらへん。こいつ売り切れた「かやくご飯」食っとるやんか。
それをブチブチ吹き出してる。
そのころわしの料理ができてきた。かからんように、メニューで壁を作って体をカウンターに
寄せて防御する。
おっちゃんは周りのことには意識なくクシャンクシャンやってはる。
かなわんなあ。
防御しつつ、食うことに集中しよう。
まず、ごはんとだし巻き卵。