最近読んだ本、「王様のためのホログラム」、「旅をすること」

  • 2017年7月19日
  • 1人
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デイヴ・エガーズ、「王様のためのホログラム」
サウジの空港にアメリカ人が降り立った。ビジネスコンサルタントらしい。カッコイイ。
かな? なんとなくカッコよくなさげだ。
これから、砂漠の真ん中にあるビジネスパークのようなテント村に行ってプレゼンを
やるらしい。ホログラムとITを駆使して砂漠の中に仮想現実を浮かび上がらせる仕掛けだ。
うまくいったら王様が買い上げてくれる。がっぽり儲かる。
かもしれん。
しかし、アランはどじばっかり、車を手配してもいつ来るかわからん、どこへ行くかわからん。
プレゼンしょうと思っても、WiFiはないし、エアコンも効いてない。それはどれも
アランのせいではない。何をやってもうまくいかんのは運が悪いからなのか、何か
不条理な力に操られているのか。よう考えたら、世の中って不条理に満ちていると
ちゃうんやろか。今までいろいろ事業をやってきたけどアイデアはよかったはずやのに
資金も集まりかけてたのに、最後の瞬間に中国企業に持っていかれた。
そんな目にあってもアランはようやってる。元々、能天気なんか、めげない性格
なんか。それに人たらしでもあるようだ。
運転手、ユーセフともすぐに仲良くなってアラブの世界に入って行く。
やりてのビジネスウーマンも女医さんとも仲良くなれるのか。やりてのセールスマンか
人がいいのか?
できそうでできないメイクラブのシーンは圧巻だ。
ユーモアたっぷり、理不尽たっぷり、とても面白い。
さて、王様へのプレゼンは成功するのか?

小林紀晴、「旅をすること」
旅という名前がどっかについた本はつい手にとってしまう。見て面白い本もあれば
面白くない本もある。特に写真家の旅の本ってどうなんやろ? 前に藤原新也って
人の「印度放浪」や「西藏放浪」を読んだときは、文章よりもとても鋭い感性の写真が
あるのに驚いた。それに引き込まれて文を読んでいくととても魅力的でぐいぐい
惹き込まれていった記憶がある。
他にもタイトルは忘れたけど、写真だけでぐいぐいっとパンチを受けてしまった
やつもある。やっぱりプロの視点ってすごいんやなあって思った。
この本も表紙の写真やぱらぱらめくった写真を見ながら面白そうやなあって読み始めた。
気になる写真がたくさんある。
けど、話がいったりきたりでどうも入っていけない。何となくニューヨークでの
暮らしとアジアの旅の間をふわふわしてるけど、写真からも文からも伝わって
くるもんが薄いんではないかと思ったり、わしの感性がえらい鈍いんやなあって
思ったりした。
思わぬ感動をいただく本もあれば、思わぬがっかりもまたしょうがない。
いい本に巡り会えるよう、頑張りましょう。

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ありがとうございました。