最近読んだ本、「月の満ち欠け」、「ストラディヴァリウスを上手に盗む方法」

  • 2018年1月4日
  • 10人

佐藤正午 、「月の満ち欠け 」
本は図書館で借りて読むように決めているんやけど人気の本はなかなか順番が回って
来いへん。何ヶ月もかかってやっと通知が来る場合もある。
しかし、九度山で暮らすようになって良いことが一つ、九度山にも図書館があって
それなりに本が揃っている。そして競争が殆どない。これは助かる。
この本も書棚にあるのを見つけてすぐに借りられた。なんとラッキーなのか。
てなことで予定より早く読むことができた。
さて、男がこれから会おうとしてるのは、見ず知らずの少女なのか、死んだ娘の生まれ
代わりか、あるいは誰だ?
愛は時空を超えて、輪廻するのか、転生するのか?
あるいは女の執念が、巡り巡ってこの世もあの世も駆け巡るのか?
それとも怨念の止まるところ、極まらず、次の世にもあらわれて祟りをなすのか?
みづからは半人半馬降るものは珊瑚の雨と碧瑠璃の雨 。
君にちかふ阿蘇の煙の絶ゆるとも万葉集の歌ほろぶとも 。
確かな愛があったはずなのに。
瑠璃とは何者?
誰の生まれ代り?
誰と誰の生まれ代り?
かなり異論があるなあ。こういう展開はあんまり好きではない、時空を超えるのもいい、
転生輪廻もいい、でも何故かスケールが歪なような?
せこいような?
わからんけど・・
最後に驚きの展開が・・・
予想通りやけど・・

深水黎一郎 、「ストラディヴァリウスを上手に盗む方法 」
これは面白い意表をつく内容だ。とても面白い。
知らんかったことがいっぱい出て来る。
ある日、新進気鋭の女流バイオリストのリサイタルが開かれることになった。
俊一郎と、彼に誘われた海埜警部補が開演を待っている時に事件が起こった。
バイオリニストの武藤麻巳子 が襲われて、何億円もするストラディヴァリウスが
忽然と消えてしまったのだ。
海埜警部補が急遽現場を封鎖する。
果たしてバイオリンはどうなった?
バイオリンって分解したらどうなる?
楽器の絶対音階ってバイオリンが支配してる?
ピアノかって思ってた。
短編数編、
或ワグネリアンの恋
或ワグネリエンヌの蹉跌
或ワグネリアンの栄光

音楽の深くてもしかしたらとてもマニアックな話はとても面白い。
バイオリン曲が聴きたくなった。
ワーグナーが聴きたくなった。

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ありがとうございました。