時々、大阪、秘境ツアー、「Swing MASA、西成 Jazz Live」を聞く。

前から気になってたんやけど、西成の超ディープなあたりで夜な夜なジャズライブを
やってるらしい。えらい気になる。元々は難波屋っていう立ち飲み居酒屋でやってたのが
ご近所の苦情で別のとこでやってるらしい。しかし、時には元のところでもやるらしく
友人のFBに「Swing MASA、西成 Jazz Live」、こういうやつがあるっていう情報が載った。

なるほど、友人を誘って行ってみよう。Jazz Live なんて久しぶりやなあ。
暗くなったら、この界隈、独特の空気に満ちてるんとちゃうやろか?
ちょっと怖い? ややこし?
多分思い過ごしだ。鬼が出てとって食われるわけではないし、泥棒や、ギャングが
出るわけでもない。
ただ暗いだけだ。
ほんのりと明るいところをたよりに歩く。あった。「難波屋」さん。

まるで立ち飲み屋だ。ほんまもんの立ち飲み屋やからあたりまえだ。まさか立って
飲みながらJazzを聞く? ルールがわからん。立ち飲み屋の横にガラス戸があって
そこから立ち飲み屋の奥のスペースに行けるようになってるみたいだ。
なるほど、すでに楽器が置いてあってグランドピアノもある。椅子も並んでるんで
座って聴けるみたい、腰痛爺さんにはありがたい。
さっそく残り少ない椅子を確保しておこう。
席を確保したら、酒とアテだ。どないしたらええんやろ?
聞くと、立ち飲みのとこへ行って買えばええという事だ。
要注意!
「注文は必ず一人の人にする事。あの人この人にバラバラ言うたら間違いの元。」
と言われた。そしてものが揃ったらお金を払って、それで完了。席に持って行く。

さあ、準備完了、狭いんと、慌ただしいのとまっくらなんでちゃんと写真撮られへんと
言い訳がでる。
で、時間が来るといきなり演奏が始まる。

とても良い。オーネットコールマン風に力強いブローが始まった。
ぐんぐん惹きつけられる。
ピアノの素晴らしい。淡々と正確に弾いているだけのようでメリハリがきいて
ビシッとした力強さがある。アルトサックスとピアノのデュオというとても地味な
構成ながら説得力のある音楽が次々に飛び出して来る。
一時間があっという間に過ぎた。酒やアテでウロウロする暇もない。
休憩時間を利用してハイボールのお代わりとカキフライを頂く。

もたもたしてると時期に後半が始まった。
あまりおしゃべりもなく淡々と演奏を続けはる。ここに来てる人たちはみなさん
元々よく知り合い同士の方々なんかもしれん。何か馴染みのサロンに無理やり
侵入したような気がしないでもない。
それにしてもさっきから耳元うしろでぐちゃぐちゃとうるさいおっさんがいる。
いわゆる酔っ払いの繰り言めいて、何を言うてるんか意味をなしてないけど、
言語にはなってるんでいやでも耳に入ってくる。声の大きさも近くの何人かが
演奏を聴く邪魔になるという程度でそう大きくもないけど十分迷惑な大きさでもある。
かなわんなあって思う。注意しようかともちらっと思うけど、相手は酔っ払いやから
話にならんで、結局騒ぎだけが発生してみなさんの迷惑になるだけやと考えて
ひたすら音楽を聴く方に集中した。
やっぱり立ち飲み屋さんでやってるとこれくらいのことはよくある話なんやろから
いちいち目くじら立ててもしょうがないと思う。それより、こんなディープな
立ち飲み屋の空気の中でJazzがガンガン鳴っててもOKよというおおらかさと、
どんなとこでもJazzってしまうプレイヤーの方達のおおらかさの中にいるとJazzって
もしかしたらこんなとこで聴くんがホンマもんなんかもしれんなあって思ったり
した。
機会があれば又行こう。

店名 「難波屋」
ジャンル 立ち飲み居酒屋
住所 大阪市西成区萩之茶屋2-5-2
電話 不明
営業時間 8:00〜翌朝1:00
定休日 木曜
メニュー 日本語
言語 日本語

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ありがとうございました。