最近読んだ本、「デトロイト美術館の奇跡」、「香港パク」

  • 2017年3月11日
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原田マハ、「デトロイト美術館の奇跡」
この人の本の話を書くときはいつも、この人の本が出たらつい読んでしまうと
いう出だしになる。そういうものだ。
どういうものかというとわしの大好きな絵の世界が生き生きと描かれているから
なのだ。こんどはどんな絵にまつわる話なんやろか? どんな画家の生き様について
の話なんやろか? 興味は尽きない。
で、今回は美術館が主題になっている。デトロイト美術館だ。
そう言えばかなり前にアメリカの自動車業界の調子がよく無いんで、ビッグ3の
根拠地、特にデトロイトでは深刻な雇用難が起きていて、まさかデトロイト市
のような巨大な都市が経済破綻しようとしてるというようなニュースが話題に
なってた時期があった。そんな時期の話のようだ。
デトロイトの自動車企業で働いていた老齢の男がある日リストラに会う。
もう何もやる気がない。健気な妻が、私が働くから大丈夫と明るく言ってくれた。
その妻のたった一つの願い、時間ができたらあなたと美術館に行くのがこれ以上
嬉しいことはないわという言葉だった。
月日が流れて妻は亡くなり、男は年金暮らし、そんな中で男は妻の思い出を辿りに
美術館に通うようになった。
そんな美術館が閉鎖の危機に。
美術館を愛する市民はどうなるのか?
男はどうするのか?
絵画が、芸術が人を助けることができるか? 人を勇気付けることができるか?
胸が熱くなる話がここにある。

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そういえば、某都市で、元某市長さんが、採算のとれない文楽なんか無くしたら
とか、無駄に買い込んだ美術品のために美術館なんか必要ないんちゃうとか言ってた
ような気がするけど、美術や芸術の役割って経済的なバランスシートとは絶対
違うんよねえ。
わかって欲しかったなあ。

李承雨(イ・スンウ)、「香港パク」
題を見て、著者を見ないで読み始めた。最初は香港が舞台の中国や香港的な話
かなって思ってたら全然違う。
メッチャ、シュールな短編集やと思う。
文学的にはすごいええ作品って評価されるんやと思うけど、理解力の低いわしには
こころがざわつくわりには引き込まれるところが少ないような気がする。
韓国的な考え方ってこんなんなんかっておもわせるような描写がたくさんあるけど
韓国的な考え方って全くしらへんわしにはそことこがようわからんし、もひとつついて
いけへんとこでもあるのだ。韓国に詳しい人やったらなるほどと思いつつその実態と
シュールな表現を楽しむことができるんやろなあって思った。
香港パク
どうにもならんダメ男がいる。職場でもドジばっかりやってる。家庭でも
見放されている。その男の口癖が、「いつか香港から船が来る。そしたら、
わしにも金が入る。きっとだ。わしにまかしといたらええんや。」
そんな感じだ。
果たしていつか、船が入った。
そして男はどうなった。
闇は深い。
他の短編は下記のよう、なるほどというのもあるし、入っていけへんのもある。
修行が足りんのやろうなあ。
宣告
首相は死なない
迷宮についての推測
白い道
太陽はどのように昇のだろうか
日記
洞窟

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