九度山暮らしの寒い寒いある日朝起きたら雪が積もっていた。雪がチラチラと
舞う日は今までにもあったけど積もっているのは初めてやった。
なんか嬉しい。子供の頃から雪が降ったら嬉しいという気分は変わらへんのだ。
さすが、九度山暮らしを始めたら冬は雪も積もるんやと半ば自慢げにFBに投稿
したりしてたら、この日は近畿一円が大雪で、京都なんかもえらい積もったらしい。
こんな事やったら、雪の京都のええ感じの風情をスケッチに行きたかったなあって
逆に羨ましく思ったりする始末だった。
それはええとして、今からウォーキングに行く時間だ。どうしよう。道も凍ってる
みたいだ。でもまあこんな程度でくじけてたらここでは暮らされへん、行くべし
と勇んでしゅぱつしたけど、九度山は坂の多い町だ。あっちでつるり、こっちで
つるりとこけはせんかったけどよう滑るんでとても歩き難い。
チビチビとビビリ足で歩こう。まあいつもチビチビやけど。
で、いつもの慈尊院まで来た。うっすらと雪景色で気持ちが良い。
その上に、丹生官省符神社の階段が見えている。この階段は119段あって、
毎日練習の為に上り下りしてるやつだ。上に登ると、まだお正月だ。
この輪をくぐったらご利益があるらしい。
てなことで滑り滑り帰ったら、この日は九度山町主催で世界遺産マラソンという
大層なやつがあるらしい。早速コースを調べて見る。
なるほど、フルマラソンではないらしい。コースは山の上というか丘の上の
農道を走るらしい。車で行くわけにはいかんし歩いていくのは難しい。途中で
朝行った慈尊院まで周回する部分がある。ここで待ってたらええやんか。
10時半スタートみたいなことを書いてある。このコースやったら早い人は10分
くらいで来るんとちゃうやろか? 急いで行かんとあかん。
で行ってみると誰もおらへん。閑散としてる。ほんまにあるんやろか?
にわかに心配になってきた。周りをうろつくけどやっぱり誰も居てはらへん。
もう少しうろつくと路上に大きな白い矢印が見えた。やっぱりここがコースや。
もう少しうろつくと慈尊院の上の丹生官省符神社の裏の空き地に係員の人が居て
はった。よかった。ここで間違いないらしい。
みなさん焚き火にあたって待って居る。
この時点で10時半前だ。いつ頃ランナーは到着しやるんやろ? 係の人に聞いて
みた。さあ、スタートが11時ですから11時半頃ちゃいますか? スタートの時間が
まず違ってる。10時半は小学生たちらしい。どうりで観客がだれも居いへんはずや。
寒い中、焚き火にあたりながら待たんとしゃあない。
しかし、時間が経っても観客はほとんど来はらへん。わしをいれて、3、4人ほどやんか。
いくら地味なローカルマラソンとはいえあんまりやないか。走る人は何人くらいって
聞いてみたら合計1000人くらいはエントリーしてるっていう。すごいやないか。
11時になった。スタートしたはずだ。
寒いけど元気が出て来た。もうじきだ。
15分にならないうちに先導者がきた。すぐ後ろをものすごく力強いフォームで
ガンガン登って来る人がいる。おもわず拍手する。
しかしまあ、こんな程度の声援やったら力入らへんやろなあって思う。
続いてまたやってくる。
ここからさきはすこしずつ人がかたまってくる。
人が多くなったらいろんな人がいてる。
顔がいっぱい映るから写真は遠慮しとこう。
ここは上り坂の真っ只中、箱根駅伝とは言わんけどそれなりにしんどいはずだ。
バテバテの人が多い。それでも沿道の人の顔を見たら元気をだして走りだす人が
多いけど、こんな程度の観客やったら力が出えへんやろなあって気の毒に思う。
でも、しんどいけど楽しいという顔をして走ってはる人が多かった。
わしらにハイタッチしにくる人もいてはるし、元気で手を振って走りすぎる
人もいてはる。見てる方も結構楽しい。
もっと街中にコースどりすると見にくる人も多いんでもっと盛り上がるんとちゃうやろか?
山の上のコースはアップダウンが多いんでけっこうハードなコースになってるんと
ちゃうやろか?
素人はいろいろ考えてしまうけど、身近にこんな大会があってもっと人気がでて
盛り上がったらええなあって思う。
いつか走ってやろうと思う日がくるかもしれん。
来るとは思えんけど。
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ありがとうございました。