エルヴェ・コメール、「その先は想像しろ」
若い男2人がいる。どちらも手が着けられない悪ガキだ。
フレデリック・アブカリアンとカルル・アヴァンザート。この2人、お互いを
思う気持ちだけはゆるぎない。しかし、悪ガキにまともな仕事はない。
そのうちにシマールという危険な男と知り合った。どうやら麻薬の密売人らしい。
2人はその運び屋をやったり、他にもやばいことをやったり、刑務所に入ったり、
ある日2人のあいだに美しい少女が登場、
さて、2人の間はどうなる? 少女はどこに行ってしまった?
そしていよいよ破滅に向かって突っ走るのか?
そしてニノが登場。
しがないバーの歌唱いだ。
チンピラのヒーロー? しかし彼には何か光る物がある。
ここで埋もれるやつではない?
そしてついにチャンスがきた。
伝説の男が現れた。彼が目を付けた男はかならずミリオンセラーをゲットする。
ニノはスターになれるのか?
天才たちが集まって来た。
そしてライトグリーンは成功するのか?
こんどの波乱は何を呼ぶのか?
フリードとカルルの亡霊か? シマールとは何者だったのか?
なぜダンテ・アスティガリのカバンが悲劇を呼ぶのか?
とても面白い。
波乱と緊張のドライブ感がたまらない。
次々と意外な展開が待っている。
波乱につぐ波乱だ。
池井戸潤、「下町ロケット2 ガウディ計画」
日本が世界に誇る町工場の活躍が再び始まる。
しかし順調なはずの佃製作所のビジネスに陰りが出始めた。NASAで働いていた
という新進気鋭の社長が立ち上げた会社がライバルになっているらしい。
近代経営の手法でぐんぐん成長するこの会社が佃製作所の仕事まで呑み込み始め
ようとしている。しかも表ではコンペを競いながら裏ではキーマン社員の引き抜き
やら悪辣が動きもしているようだ。
そして一方、人工心臓の開発に会社も生涯もささげて悔いが無いという男が
必至で立ち上げた「ガウディ」計画の主要部品の開発依頼を受ける。
果たして、コンペで勝利を得られるのか?
社員の引き抜きは阻止できるのか?
まさかコンペの裏になにかあるのか?
更に、「ガウディ」計画を援助するのは技術屋冥利につきるとしても、会社の
経営を脅かすことにすらならいのか?
そして裏でつながる業界の黒い闇が存在したりするのか?
果たして佃製作所は今回もピンチを切り抜け町工場の意気を見せることができる
のか?
元技術屋としてはこういうエンジニアが活躍世界、技術開発の世界を描いてくれる
とそれだけで嬉しくなる。
それでも小説としてよんでると、あまりにもエエもんとワルもんの対決の図式
がはっきりしててちょっと嘘っぽくも思えてしまう。
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ありがとうございました。