九度山町には厳島神社が３つもあるらしい。と言っても九度山町は人口は少ない
けど面積は意外と広い。電車で言えば駅一つ、あるいは駅二つ離れたところに
あるという。一つは上古沢という駅の近くにある古澤厳島神社で、えびす様がジャンプすると
言うような神事があるらしい。もう一つは高野下という九度山の次の駅の近くに
ある椎出厳島神社でここでも鬼の舞の神事があるらしい。三つ目は九度山の町の
近く入郷というところにある。三つあるからどうだということはまるで感心する
ことはないんやけど、いつもの散歩コースの近くにある入郷厳島神社には大銀杏が
この季節えらい綺麗らしい。もう遅すぎるかもしれんけどとりあえず行ってみよう。
さっと行こうと思ってたら、えらい雨が降って来た。にわか雨だ。雷まで鳴っている。
あたりが見えにくいんで、どこが神社かわからへん。どんどん上に登っていく。
一応地図は頭の中に入れてきたはずだ。いくらなんでもこんな上にはなかった
はず、しかも上に登る農道は何本もある。あっちやろか？こっちやろか？行きつ
戻りつ、うろうろするけどわからへん。そのうち雨が上がってきた。けど、見通し
がよくなってきた。しかし、わからんもんはわからへん。しょうがない帰ろう、
そう思って戻る道すがら、ちょっと横に登る細い道がある。もしやと思って登って
行ったら、そこにあった。行く時は、雨で見通しがわるかったんで気がつかへん
かったんやと思う。
とても小さなお社だ。
おおやっぱり大きい銀杏の木があるやんか。
黄葉がとても綺麗だ。
残念ながら黄葉はもう殆ど落ちてしまってる。これが全開やったらすごかったのに
残念だ。
その代わりに銀杏の落ち葉の絨毯ができていてこちらはとても美しい。
これはこれでええもんではないか。
では、ちょっとお参りして帰ろう。帽子をとって２礼２拍手。
本殿はごく小さい。今はそれに屋根をかぶせている。それでも小さい。
そんなんがええんではないかと思う。
隣に縁起が書いてある。
ちょっと残念な気持ちで下に降りる。
下の児童公園でもなかなか良い感じの黄葉がある。
道の途中でも綺麗な紅葉に出会えた。
もう盛りは過ぎたもののいろんなところに名残の秋がある。
良い気持ちで家に帰った。何かおかしい。でもわからん。
あくる日に帽子がないのに気がついた。部屋中さがしたけど見つからへん。
よう考えてみた。帽子を脱いだのは昨日お宮さんで礼をしたときだ。
傘を持ちつつ帽子を脱いで、脇にはさんで落としたのだ。きっとそうだ。
それで再び、厳島神社に行く。
やっぱり、あった。銀杏の絨毯の上にあった。
神様がちゃんと置いておいてくれた。
ありがとうございます。
機会を作って他の厳島神社にも行ってみよう。
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ありがとうございました。