和歌山の紀ノ川市の田圃の真ん中にカレー屋さんがあると聞いたことがあって
珍しいモン好きのわしは2度ほど探しに行ったことがあるけど、もう既に廃屋
のようになっていてカレーどころではなかったという記憶がある。
それから月日が経って、ある日のこと、堺市、宿院の某居酒屋さんで、これも
美味しくて有名なカレーを食べてたらそこのマスターが言うことには、件のお店
が和歌山、紀美野町、野上というところにある「のかみふれあい公園」の中に
お店を開いているという情報を聞いた。しかも、ここの店主は昔心斎橋で、
カレーの専門店をやっておられて今の大阪のカレーブームの先駆けとなる人達
を育てた人でもあるらしい。そうと聞いたら行く気がむずむずする。
ということでナビを頼りに車で九度山から海南方向に向かう。この辺りは割と
見知ったところやから大まかには迷いはない。山道をどんどん上がる。最後に
ゴルフ場が見えていきなりわからんようになったけど、人の気配がするほうに
入って行くと、よくある休憩所兼土産物屋さん兼食堂といった建物が見えた。
あれがキミノズカフェらしい。
中に入るとお決まりの左手に土産物コーナー、右手に食堂。
メニューも老若男女に分かり易い、品揃え。
カレーもあれば麺類もある。
それでは合い挽きミンチ肉のキーマカレーというのを頂こう。
座席は大きくて分厚い切り出し材木から作ったようなひとつテーブルを囲んで
頂くスタイル。落ち着いて寛げる。居心地が良い。
お客さんは思い思いにおうどんやカレーを食べてはる。
厨房を見て驚いた。
南に向かって大きく開いたガラス窓に光を一杯にうけて、大きくて機能的な
厨房が見えた。これが料理好きの店主が行き着いたこだわりの田舎暮らしの
こだわりの厨房なんやろなあって思わせる佇まいであった。
真ん中でガネーシュ像がこちらを向いて笑っている。
それではカレーを頂こう。
美味しい。
どこかなつかしいような素朴な味わい、それでいてスパイス感は本格的だ。
こういう調味料を足して食べるともっとおいしい。
南インドからスリランカあたりのスパイス使いが基本になっているらしい。
心斎橋でお店をやってられた頃のことも少し話して頂いた。
今はやりの煌びやかなスパイス使いとは少し違って、オーソドックスなスタイル
ではあると思うけど、しっかりと心に届く味わいだと思う。
食後に頂いたチャイが又とてもおいしい。
これもこだわりの味のようだ。
普段は砂糖はいれないけど甘さを加えたほうが美味しいと言われてその通りに
していただく。
極上の昼食を頂いた。
ご馳走さんでした。
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ありがとうございました。
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