九度山暮らしのある日、町石道を歩く-03、二つ鳥居から

やっと二つ鳥居まで到着した。

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時間を見てみる、10時20分だ。出発から2時間50分、ぴったり標準タイムだ。
やれやれ、お茶を飲んで休憩しよう。というても一人やと長居しても暇やし、
腰をかけるとこもない、一息ついただけでとりあえず出発しよう。

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町石を数えながらきたけど、不思議なことに数字が減るのはええんやけど増えてる
場合もあるのは勘違いなんやろか? じっくり見ながら歩いてるわけではないん
でそうかもしれん。まだまだ120町台やから半分も来てへんということだ。

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先は長い。
二つ鳥居までは結構登りが多かったけど、ここからは下りが続く。体には有難い
ことだ。そろそろトイレに行きたくなった。あと1kmって看板がある。それ
くらいやったら我慢しよう。
白蛇の岩と鳥居という看板があった。

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じっくり読んでる暇はないけど、ここで白い蛇をみたら幸せになれるというらしい。

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そんなん見いへんかったけど、蛇は嫌いやからちょうどええ、道中の無事と画業上達を祈ろう。
タラタラとした道が続く、と、その時、突然後ろの方でえらく強烈な何かの気配を
感じた。ぎくっと振り返ってみると、最初の気配は遠くやったはずやのにもう
すぐそこに気配がある。ダッダッダッダっと若い女性がこっちの方に向かって
来ていたのだ。
「ああ、びっくりした」
「すみません」
と言いながら女性は風のように去っていく。
そんなドラマチックなような話ではないけど、この女性、わしよりは遥かに早い。
あっと言うまに見えなくなった。こないだ、何の気なくたまたまテレビを見て
たら、山岳マラソンというのをやっていた。北アルプスから中央アルプス、南アルプス
と山を駆け上り、駈け下り、殆ど寝ない、休まないで、わしやったら2日も3日も
かかる登山を昼も夜も走り続けて仮眠するだけで1日で駆け抜けていく、なんと
恐ろしい。それでも見てるあいだはすっかり感情移入してしまって自分も山道を
走ってるような気になってるけど、実際にこんな山道とすら言えないとこでも
歩いてるとあんな風にはできへんというのが痛いほどようわかる。しかし、今、
風の様に通り抜けた人は走るとは言わないまでも相当な早足で行ってしまった。
考えてみれば、わしも慎重すぎたんかもしれん。あれが普通の若者の足取りなんやったら
わしかて老年とはいえ、もう少しリズミカルに歩いてもええんとちゃうやろか、
ちょっとペースをあげてみよう。

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そろそろ、林間にゴルフ場が見えてきたようだ。

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ありがとうございました。