九度山の町中をと言っても小さなとおりやけど歩いていたら中程に、「松山常次郎記念館」
と言うのがある。何やろと思うけど、まあどこにでもよくある郷土で活躍した人の
記念館なんかなと思いつついつも通り過ぎてたけ、確かにそうなんではあるけど、
聞いてみたら結構すごいというのがわかった。本人はもちろんすごいんやろけど
そっちではなくてその長女があの有名な故平山郁夫画伯の奥さんなのだそうだ。
それだけやったらフーンそうだったんかと言うだけの話なんやけど、美智子夫人
も平山画伯と同じ東京芸大出身で、芸大時代に知り合って結婚したらしい。
へえ、すごい人と繋がりがあるんやなあって思う。当然夫人も絵を描いていたん
やけど平山画伯が絵の道に邁進できるよう自らは筆を捨てたのだそうだ。
へえ、そうだったんか? しかも、芸大では夫人がトップであったらしい。
へえ、そうだったんか? なるほど。
機会をつくって行ってみよう、と言っても3分ほど歩くだけ、その気になるか
なれへんかだけのことだ。ある日、九度山芸術祭みたいな事をやっている期間
があってその間は入場無料ということで、せこい私はそれを利用して訪問する
ことにした。さすがにその時は、平山画伯の作品や夫人の作品が何点か展示されて
いて、こんな田舎でこんなもんが見れるのかと喜んだことであった。
さすがに、しまなみ海道をサイクリング中に立ち寄った生口島の平山郁夫記念館
の数々の名作とは比べるべきもないけど印象深い小品がいくつかあった。
館内は天井の高い広々とした日本建築でとても居心地が良さそうだ。
さて、九度山町のホームページの観光情報を見てみるとこの記念館は珍しい、
錣造りの建物だという。
どんなんかはようわからんけど、隣接した古い建物の瓦屋根のことを言うんかも
しれん。大きな屋根を途中で水平に切り取って2段重ねにしたようなやつの事
を言うらしい。
神社やなんかでよくみるような気がする。中国の古鎮に行くともっとよくみる、
そういうやつだ。わしにはそれより屋根の上にちょこんと取ってつけたような
小さな屋根の方が気になってならない。
あれは何やろなにするためにあるんやろ。
もしかしたら明かりとり?
もしかしたら換気口?
それやったら他にも方法がありそうやし?
ようわからん。
こんな屋根が町の中の古い家にはときどきついているようなのだ。
面白い。
時々ゆかしげな鳥が飛んでくるのもとてもおかしい。
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ありがとうございました。