月の7割以上は九度山暮らしというのが始まっている。慣れないところで始まった
田舎暮らしは時として新鮮でもある。そんな暮らしのなかで何か気になる事が
あったときは少しばかりその話をしてみようと思う。
もうかなり日が経ってしまったけど、九度山で大花火大会があった。九度山で
花火? 今迄聞いたことがない。紀ノ川の花火大会やったらよう聞くけど。
やっぱり大河ドラマが後押しするとすごいもんだ。当日は続々と人が集まって
きている。何日も前から交通規制やら何やらの看板が町のあちこちに立てられて
主催者側もやる気満々だ。
始まるまでまだ時間があるんでメイン会場である道の駅、「柿の郷くどやま」の
そばを通っても問題ないやろと判断、いつものウォーキングコースなんで別の
とこに行くのは面倒くさい。しかしいつもとは違う。何倍もの人が集まってる。
ちょっと買うものがあって道の駅にある「よってって」というスーパーに入ると
ビールとつまみを買う人の行列が、こんなん見たことない。19:30から花火が
スタートするというのにまだ17時頃だ。今から座り込んでビールを飲んで盛りあがろう
ということか、なるほど、半ダース単位でビールを買ってはる。その横にある
芝生の広場、いつもは子供連れの人が時々遊んでるくらい、ところが今日はどうだ。
テントがびっしり張られてテキ屋さんも沢山きてはる。舞台も設えられて、おや
踊りが始まってる。あちこちで音楽がなって司会者の声も熱がこもり始めた。
おや、ピーポーピーポーが聞こえる。なんやろ? こっちに来た。停まった。
芝生の端の方でなんやら騒ぎが起きてる。どうも酔っ払いが喧嘩してる、と言う
よりはちょっと大声で言い合いしてるていどのことらしい。到着した警官に分けられ
て声は荒げながらも分別よく別れていった。祭りによくある風物誌と思えばいい。
ウォーキングで折り返して戻ってくると道の駅の前は歩道の上にまでシートを
敷いてもうぎっしり開演を待っている。わしは一旦帰ってどうしよう。
やめとこうかとも思ったけど開演時間になってポンポンジャラジャラジャンと音が
しはじめてたらやっぱり気持ちが浮き足立ってくる。ちょっとだけでも見たくなった。
九度山の町はちょっとした丘になっている。家が建ってるとはいえどっかの間から
でもみえるやろうと真ん中の通りを歩き始めたら、思ったとおり。
屋根の上からでも見える。
そのまま先に進む。
坂が終わって国道に降りるちょっと手前、ここが一番良く見えるらしくて、人が
集まっている。ここやったら、道の駅まで行かんでも十分見えるやんか。
それにしてもなかなかすごいやんか。
どうすごいか考えてみる。天神祭やPLの花火、淀川の花火などなど、どれも最近は
行ったことがない、テレビですらみてないからそんなものと比べるわけにはいかん。
やっぱり昔見た花火と比べてるんやろと思う。
今時の花火はなんとなくハイテクになってるんとちゃうやろか?
ヒューーンって音がして花がさっと開いたあと、ポンポンッと音がなるんは一緒や
けど花の開き方が単純やなくていろんなパターンがあるし、時間差で次々それが変わって行って面白い。
昔風のもあるけどもっと複雑なやつもある。
いろいろあって楽しい。
ずっと見るつもりはなかったのに見だしたらつい見てしまう。
けど段々寒くなってきたし、ちょっと飽きてきた。もう家に帰ろう。
帰る道でも坂の途中のあちこちで家の影や屋根の上から花火があがってるのが
見える。
ちょうど真夏の夕涼みのように家の前の軒下に腰掛けて見てはる人たちもいる。
こんなんが一番ええなあ。
花火大会では後になるほどすごいもんがでるという。この後何がでたか、それは
知らん。すごいもんが出たかもしれん。
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ありがとうございました。