今年も、日本南画院展の公募に応募した。一応入選させて頂いたので展示会に
出品されることになった。やっぱり見に行こう。
今回は、ネパールに旅行に行って、ナガルコットからチャングナラヤンまで、
ミニトレッキングに行った時の印象を絵にしたものだ。朝早くから尾根道をの
んびりポカポカ歩いていたら、鶏さんやヤギさん、草を運ぶ女の人、農家で働
くひとたち、学校に行く子ども達、一日の始まりが動き出している中を歩いて
いました。誰に声をかけても優しい返事が返ってくるようなとても気持ちのよ
い空気でした、尾根道から麓を眺めたら、朝靄の中に棚田の畑がどこまでも、
どこまでも続いているし、山は大きくなったり小さくなったり果てしなく重な
っていました。こんな風景を絵に描きたいなってずっと思いながら歩いていま
した。帰ってから、スケッチ画をいくつか書いて、イメージをまとめてこの絵
ができました。
出来たときはやったーって思ったりしたんですが、時間が経つといろいろ不満
なとこが目に見えてきます。次からはもっといいものを書くぞと反省しきりの
このごろです。
実際の展示会で入選、入賞された皆さんの絵を見ていると、自分の絵とは路線
が違うなあって強く思います。技量の拙さはさておいても、路線が違うと、い
つまでたっても評価してもらえないんやろなあとも思います。
しかし、路線は変えるつもりはありません。
いくつかの公募展に毎年応募するようにしてるけど、今の路線で腕は磨いて行
くつもりなんで、いずれは公募展とは大きく離れてしまうかもしれないし、そ
うでないかもしれないし、どうなることやら。
いっぱい描いて、いっぱい見てたらそのうち上手くなるかもしれん。
そう願っていよう。
(この展示会はもう終わってます)
天王寺美術館のメインの会場では、「王羲之から空海へ」展と言う書に関する
ビッグイベントをやっていた。
まず「王羲之」という名が出ると書の愛好家たちはムズムズするらしい。そう
いうムズムズした爺さん婆さん、若い人、外国人、沢山の人達で賑わっていた。
そやから、真筆は無いにしろ、いかにもそれらしい拓本や古書本を見出したら、
ムズムズだけでは収まらず金縛りの術に会ってしまいもするようだ。列は全然
動かへんことも度々ある。
展示も巻物が多いせいか、水平展示が多いので、他人の肩越しにちらちら見な
がら通り過ぎるという技も使いにくい。それで空いたとこを飛び飛びに見なが
ら行きつ戻りつするという技に変更しつつ、眺めていく。
今回は台湾からも展示作品が来てるということでかなり充実しているのではな
かろうか。書を学ぶ人には垂涎かもしれませんぞ。
結構目立ったのは、蘇東坡の書。漢詩をよく山水画の賛に使わせて頂いてる。
趙孟頫や沈周、文徴明など文人画の書も沢山あった。絵もあったらよかったのに。
2階は日本の部。空海を始め小野道風などすばらしく美しい仮名文字が躍って
いた。目の保養にとてもいい。けど小さいのが多いんで老眼にはちと辛い。
単眼鏡を持って行くべきであった。
水墨画の聖人、池大雅の書がわしには印象的であった。
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ありがとうございました。