確か、南田辺に本社のある最近時々名前が出る電機会社某S社の裏手にあった
はず。現役時代には同じ業界の会社にいた。わしらの会社の栄枯盛衰も相当な
もんやったけどこの会社はどうなるんやろ? 感慨深いものがある。
なんて自転車で周りをうろついてるけど、肝心のお店が見つからへん。住宅街
の中を北に南に東に西に、もういっかい地図を見直して慎重に辺りを見る。
どうもこのへんらしい。まぎれもないカレーの良い匂いがしている。まったく
普通の家らしい中から人の気配がする。
その民家の横に他の人に習って自転車を置いてから角を曲がる。
なるほど、お店のようだ。
しかし、普通の家の玄関だ。中を覗き込んでも玄関には人の気配がない。
覗き込んで声をかけると、左手の厨房というか台所の方から、「どうぞ」と言
う声がしたんで上に上がらせてもらう。
中は昔ながらの日本の家の居間と客間の仕切りのふすまをとっただけの普通の
部屋だ。そこに幾つかのテーブルを置いてお客さんが寛いではる。
しかも、というか当然というか、殆どというかわし以外はすべて女性客だ。
丁寧にサービスしてはるから皆さん楽しそうに寛いではる。
待ってる間にメニューを見る。
有名なカレー本に載っている。確かにわしも見た。
で、ここもやはり、野菜や材料に拘ってはるらしい。
どれもおいしそうやけど、「チーズほうれん草カレー」というのを頂く事にした。
待ってる間に見てると、食後に珈琲が出るようだ。
それも一人一人ドリップで淹れている。
皆さんゆったりしてるはずだ。
この店はこういうおもてなしを提供してはるんやとわかった。
カレーがやってきた。
とても美味しい。
ほうれん草が優しい味わいを創っている。
チーズもいろんな食感が混ざり合ってとてもいい。
全体にすごく穏やかではあるが深い味で食べ終わるのが惜しい程であった。
食べ終わる頃を見定めて、ちょうどいいタイミングで珈琲を淹れてくれてはった。
珈琲もとてもおいしい。
至福の時間であった。
ご馳走さんでした。
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ありがとうございました。