ダーウィンの旅プラスあじあを少し-36、シンガポール、ホーカーズで屋台めし

わずかな時間やけど折角シンガポールで過ごす機会があるんやから、ホーカーズ
というシンガポール特有のウードコートと言うか屋台村というか、そういう賑
やかな食事処にいって、この旅の最後のアジアの空気の中でビールでも飲んで
いたい。昼過ぎにカレーを食ってるんで実はそれほど腹は減ってないけど、焼
き鳥みたいなんやったら大丈夫やろうと思う。
それで、電車を乗り換えないで一番近くで行けるところを目指した。
ラッフルズ・プレイスと言う駅の近くにあるラウパサ・フェスティバルマーケットだ。
それでも空港から13駅ほど、かなりある。
近くには有名なラッフルズホテルやマーライオンなんかもある観光スポットで
もあるらしい。
そんな有名な場所やったら簡単にわかるやろと安易に考えていた。
しかし、駅に降りて初めてわかった。東京の都心で電車を降りたようなものだ。
高層ビルばっかりでどこがどうやらどっちがどうやら、ランドマークがさっぱり
検討つかへん。大体あっちの方角ちゃうやろかと思うんやけど、道が入り組ん
選択肢がいくつかある。迷たらどこへいくか心配だ。
それで道行く人に聞いてみた。
ちょっと考えて、スマホを出して、場所をチェックしてはる。流石やね。
地図をみながらあっちの方って指さしてくれるけど、夜の闇の中のビルとビル
の間の方だ。ちょっと考えて、先に歩き始めた。案内してくれるらしい。
ありがたい。
暫く歩いて、それらしいところが見えた。

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あれだ。紛れもない。
「あそこに見える明るいとこですよ」って指さして帰って行った。

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フードコートって言うてもえらい綺麗なとこやんか。

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ものすごく綺麗で、清潔で、明るくて、広大なスペースにアジアを始め色んな
国の料理の店がたっぷりと場所をとってお客を待っている。

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目移りするほど沢山あって、気が散って落ち着かへんほどだ。

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まあ、わしらはあんまり腹が減ってないんで、焦ることはない。

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何か軽いもん売ってるとこを見つけたらちょっと食べるだけでええ。
それよりはここの雰囲気を堪能しよう。
買うのはそれぞれ、専門店があるんやけど食べるんはどこでもええ見たい。
そういうのは世界中どこでも同じルールや。
シンガポールは他民族国家やから、シンガポール料理というのは特には存在し
ないと思う。そやから逆にどこの料理でもおいしいと言えるのだ。
強いて言えば、やはりこの国には圧倒的に中国系の人がおおいから中華系の
料理が勢いが強いといえる。それに加えて、インドネシア系、マレーシア系
の料理がある。インド料理ももちろんある。タイ料理もある。
多種多彩、なんでもあり、なんでも楽しめるということなのだ。
お客も多種多彩。観光客もいれば地元の人もいる。欧米系の人もいれば、中国
系の人も居る。インド系の人もいる。
皆さんそれぞれに寛いでわっさっわと飲んで食っている。
見てるだけでよだれがでてくる。
美味しそう。
でも、腹減ってない。
そこがつらいところだ。
ビールと何か簡単なアテがあればええ。
奥の方からええ匂いがしてきた。ずっと奥に行ってみよう。
焼き鳥を焼いてるようだ。

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ありがとうございました。