最近読んだ本、「ミャンマー乞食旅行」、「米国人一家、おいしい東京を食べ尽くす」

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遠藤祐純、「ミャンマー乞食旅行」
ようわからんけど、この人、ただもんやないと言う気がする。
とても異色で面白い旅行記だ。
普通、こういう本になる旅行記ってセミプロみたいなバックパッカーさんがい
て、一般人ならとても出来ないような無謀と言うか大胆というか、そういう冒
険の中で手に入れた話をおもしろおかしく綴ったものを想像する。
勿論それはそれですばらしい。未だ見ぬ土地を巡って、自分では出来へん冒険
をつぎつぎやってくれる手に汗にぎって読んでしまう。
しかし、この作者はお坊さんだ。しかも日本からの研修留学生なのだ。
あろうことかその修行を抜け出して放浪の旅にでるのだ。
ヤンゴン→ピイ→マゴエ→パガン。
パガン→メイッティラ→マンダレー。
マンダレー→シュエポ→モニン→ミテナ→マンダレー。
などなど。
今でも行きがたい中国国境まで含まれる。
船あり、鉄道あり、自動車あり、歩きありのすごい旅だ。
しかも、殆どお金も荷物も食料もなしの旅だ。行く先々で庶民やお寺の世話にな
ることを前提の旅。
こんなの不安で絶対よう行かんと思う。
勿論、お坊さんはこの国では、手厚く庇護されるし、お布施も頂ける。信仰心の
篤い人は多いからいろんな手助けをしてくれる。お寺にいけば宿も提供される。
しかし、それにしても簡単ではない。
さすがにこの人達も時には不安でいっぱいになっている。そういう描写もおもし
ろい。
そしてやっぱり、ミャンマーの生活や信仰などについてもいろいろ考えさせられ
る事が多い。
・・・
私たちの想像の及ばない厳しい生活下にありながら、ミャンマーの人たちは、優
しい笑顔を絶やすことなく、私を包んでくれた。彼らに接するたびに、私たちが
すでに失ってしまった、豊かでやさしく他を思い遣る心根に触れ、心はゆっくり
と搖蕩うのである。この思いを、このささやかな旅行記を通じて伝えたいと思った。
・・・本文より抜粋。
普通のガイドブックでは得られない沢山のアドバイスを頂いたような気持ちだ。
絶対にミャンマーに旅行にいくぞ!

hon150628-1

マシュー・アムスター=バートン、「米国人一家、おいしい東京を食べ尽くす」
前に読んだ、「英国一家・・・・」と言う本の二番煎じ、柳の下のどじょうを狙
ったやつかなと思ってよんだけどかなり違う。
英国一家も面白かったけど、こちらの方も又別の面白さがあった。
こちらの場合は、料理の話もあるけど、日本文化をどう理解していったか、ある
いは日本文化にどう参加していったかと言うような話だ。
外国人特有の感じ方やそれに対する反応、振る舞いがおもしろおかしく描かれて
いてとても楽しい。特にそれは、基本的には日本や日本文化に対する好意的な見
方がベースになっているのでわしらとしては嬉しい気持ちで読める。
そして、外国人の目を通して語られる日本の事は、わしらにとって時には新鮮な
驚きでもあって目を洗われる思いをする時もある。
特に作者はシアトル在住の方だそうで、昨年はわしらもシアトルに旅行したので
その意味でも親しみが持てた。
文章はユーモアが一杯なんやけど、時にはそれが煩わしいこともないではない。

hon150628-2

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ありがとうございました。