映画、「海角7号」

ベトナム旅行の話、蘇州旅行の話をしていて、すっかり時間がたってしまった。
前に見た映画もだんだん記憶が薄らぎつつある。
ちょっと想い出して、映画の話をしてみよう。
「海角7号」、台湾映画だ。
台湾は大分前に2度ほど行った事がある。何となくあたりがやわらかくて居心地の良い土地柄
という感じだった。電車の中で子供連れの女性に話しかけられたりして、そういう優しい心
を持った国の人達なんだなあという記憶がある。
それに台湾の中国語はゆっくりで聞き易い。中国人はそれを馬鹿にしているようなところが
あるが私には親近感がもてし、会話がすごく楽だ。
舞台は台湾の南の果てだ。
急にロックの演奏会をしないといけないという騒ぎが持ち上がる。
日本からミュージシャンがやってくるのだ。その前座は地元のバンドでやれというのが、
演奏会の条件だ。
メンバー探し、にわか仕立てのバンドの練習。
それを仕切るのが日本人の若い娘というシチュエーション。
地元バンドの一人が郵便配達。その手に日本からきた古い古い手紙がある。どこから紛れ込んだ
か戦後すぐに日本に引き揚げた若者から分かれた恋人にあてた手紙だ。

この手紙をとどけなくては・・・
こんなバンドに演奏会なんかできるのか?・・・
バンドの若者と日本人の娘が恋に落ちてしまった・・・

台湾語と標準語(中国語)と日本語が入り乱れて、言語として聞こえているようで、微妙に
意図がつたわっていない。良くある話だ。
どんなに外国語が流暢でもそんな時があると思う。
その食い違いが時には深刻になる。

そして、南の海の浜辺、大きな夕陽が海の中にゆっくりと沈んでいる。
周りが真っ赤に染まって行く。
そして、彼らの歌が始まる・・・・・

eiga100415

台湾の南の果ての古い町。一度行ってみたくなりました。
毎週木曜は映画、音楽、書画に関する話です。