先日の北斎展に続いて、またまた近場で、「棟方志功」があった。
堺市北野田の市立東文化会館文化ホールという所だ。
棟方志功は好きな作家なので早速行く事にした。
ここの催しはローカル展であっても、展示の点数が多いので気に入っている。
今回は、神仏を表現したものが中心で、「神仏の柵 棟方志功展」と題するものであった。
開幕日であったためか、棟方志功のお孫さんという方が、解説をしてくれていた。
「釈迦十大弟子像」を始め表題どおり神仏像ばかりなので、今迄は、ダイナミックで
カラフルと言うのが志功のイメージであったが、今回は白黒の世界であった。
それが、意外でもあり、新鮮でもあって新しい感動であった。
豪快で躍動感のある線の使い方と白黒の大胆な切り取り、仏教の世界のいろいろな
説話をきちんと想像を組み立てて画にしていくという作品造りは、水墨の世界にも
通じるもののように感じて印象的だった。
入り口で、ビデオを流していたのは、生前のニュース映像で、現代版の東海道五十三次を
描く為に、現地を回ってスケッチをしている映像であった。
筆を加えて、墨で一気に風景を切り取って行く、迫力が伝わって来て、
こちらの方も随分印象に残った。
かなりインスパイアされた展覧会だった。
ちょっと鷹の画を真似てみました。