柿右衛門の青磁

今年も、有田の陶器市の季節が近づいて来た。
毎年、行くのが恒例になってしまったが、これはこれで楽しい旅だ。
その話は、また、今年行ってからすることにして、昨年行った時に
鍋島の花瓶を買った店に家人がメールして、「何かいいものがあったら
連絡して欲しい」と言ったところ、いくつか写真がおくられてきた。
この時に買った花瓶も前に紹介したことがある。実はその時に、青磁の
香炉も買ったのだ。12代柿右衛門の作だと言うが、素人の私には
それが本当かはわからない。しかし、それほど高いものではないし、
青磁の色合いが綺麗で気に入ったので買ったのだ。
青磁といえば、ずっと前に、中国鄭州の河南省博物館に行った時に、
名品を沢山見た。台湾の故宮博物館にあるものは、行っても都合よく
展示している訳ではないので中々見る機会がない。
大阪の東洋陶磁美術館のコレクションが唯一の鑑賞機会だった。
しかし、鄭州では、あの「雨過天青」の青色をたっぷりと楽しむ事ができた。その後、洛陽の旅で、汝州窯名残の青磁が売っていないか探したが、
見つける事はできなかった。残念だ。
この香炉は「雨過天青」という程ではないが、ほんのりと淡い青色が
気に入っている。
次は中国で新作の青磁を探してみよう。

kouro090413

毎週月曜はこだわりのモノの話です。