大阪、北新地の高級料亭がよくお昼だけ低価格でランチを提供するという話を
聞いた事がある。しかし、普段行かれへんようなとこに値段だけ目当てでわざ
わざ行くのも抵抗あるなあって、なかなか足が向かへん。
しかしまあ、好きな親子丼やし、高級店の味ってどんなんやろって興味もあっ
ていっかい行ってみることにした。
やっぱり、新地の高級店、見るからに敷居が高そうやんか。
どないしょう。やっぱり行こう。
１人やからカウンターに案内される。しめしめ、作ってるとこ見れるやんか。
「親子丼下さい」と言うても選択肢はこれしかない。いや他人丼っていうのも
あったような？ でもわしは親子丼が好きなんで。
きりっと割烹着を着た若い料理人が丁寧に作ってはる。丼用の小鍋に出汁を入
れ、鶏肉を入れ、予め準備してある溶き卵をゆっくり入れつつ丁寧に混ぜて行
く。時間がかかるけど期待が膨らむ。
ネギもたっぷりかかって親子丼ができあがった。
おいしい。程よい出汁がきいていてまろやかな味わいだ。
鶏肉もいいのをつかってるのだろう。柔らかい。卵も十分ふわふわだ。
さすがにええ味やなあって感心する。
けどまあ、今まで食べたこと無いってほどではない。まあ普通においしいの上
の方なんかなあ。小鉢はおから。これもおいしい。
お汁は赤だし。これはちょっといけませんね。
親子丼の程のよさに比べて味が強すぎる。煮詰まってんのちゃうん？って思う
ほどだ。わしの舌がおかしいんかなあ？
まあ、ともかく高級な味、ごちそうさんでした。
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ありがとうございました。
