マレーシアへ行こう!(リニューアル編)22-ややこしい長距離バス事情。

9年前に書いた旅のブログをリニューアルします。文や写真、その後の気持ちや情報なども追加、リニューアルしてみたいと思ってます。

クアラルンプールへ帰ろう。

さて、そろそろクアラルンプールに向かって帰ろう。

IPO初の帰りの列車は18:30の予約だ。まだまだ十分時間がある。

しかし、早くついたら、早い電車に変更できたら便利ではないか。ダメならIPO市内を少々観光しよう。

クアラルンプールのホテルはチャイナタウンのあのホテルを押さえてあるんで安心やけど、遅かったら晩飯の頃合いを外してしまうかもしれん。早く帰るに越したことはない。

あじあん

フェリー乗り場に行く。

あらら、今出たばっかり。

なんと帰りは無料だ。来たら帰るのは当たり前というんで来るとき倍とってるんやろ。

知らんけど。

一生かえらへん人やフェリー乗らで帰る人は得なんか?

車も帰りは無料なんか?

どうでもええけど。

次の便までだいぶ待たされて、乗ったらすぐに着いた。

簡単、簡単。

降りたら、またまた大混雑。

あじあん

バス乗り場が目の前だ。

手配のお兄さん、お姉さんたちが群がって押し寄せてくる。

わしらは、とりあえずIPOまで行かんとあかん。

くる時にちょっとだけコツがわかってる。「いつ? どこへ?」だ。

あじあん
「イポーまで、すぐ出発」。
あじあん
「こっちへ」とすぐに案内される。
あじあん
「ちょっと待って、もし、クアラルンプールまで行ったら何時間かかるんや?」
あじあん
「4時間半くらいかな」
あじあん
「えっ、電車が出るまえにもう着いてるやんか」、「でいくらかかる?」
あじあん
「35RM」

「それやったら、電車代35RM無駄にしても、IPOまでのバス代とバスセンターから駅までのタクシー代を考えたら、帰って安くつくかもしれんくらいやんか」

あじあん

バスで帰ろう。

しかし、ほんまにうまい話なんやろか?

不安やなあ。

でも、いろいろ乗り換えて行かんでもバスで一発やし、ええやんか。

とりあえずこれで行こう。

とりあえずバスに乗ろう。

クアラルンプール行きとは言え、一旦はイポーに寄るようだ。来たときより遅い、2時間以上かかってやっと到着。

しかも何故か何かを待っている。すこしずつ悪い予感がしてくる。

それでも出発。遅れてんのか正規なんかわけわからん。

イポーから先は、列車とバスではまるで景色が違う。

イポーは郊外に鍾乳洞とかあるらしくて、カルスト岩の地質のようだ。

しばらくこんな景色が続く。

なかなかええ感じや。中国の桂林ほどやないけど、霧に煙った山と川は水墨画のような雰囲気でもある。こういうとこをもっと観光化したらええのに。

あじあん

今から思えばこれって、「夕霧花園」の世界やんか。

天皇の庭師だったというナカムラ・アリトモという男が日本のワビサビ、モノノアワレをイポーの霧で煙る山の中に理想の庭を作るというモノガタリだ。ユン・リンとアリトモの恋の物語でもある。

 

 

とても面白い本だった。こういう世界はじっくり日を改めても一回旅に来んとあかんなあって思う。

いつか再び。

バスの中はゆったりだ。

殆ど横になった姿勢でいける。

無事、寝たままクアラルンプールへ到着。

あじあん

世の中そうは甘くない。

なぜか途中のドライブインみたいなとこに止まった。トイレ休憩やろと思った。
何も案内がなくて止まったままだ。

長い。何か無線で連絡をとりあってる感じだ。

しばらくすると他のバスが横にきて止まった。

運転手がこっちを覗きこんで、「○×???***‘‘@@@」
なんちゃら分からんことを言う。英語ではない。

すると何人かが降り始めた。「何やろ?」と思いながらもぼーっと座ってた。
どうもおかしい、「もしや」と思った。運転手の所に行って、「クアラルンプール?」って聞いてみた。

「チェンジバス」ってしらっと言うやないか。

そんなんもっとちゃんと言うてくれよと思う。あせってバスを降りる。あっちへ乗り換えるのだ。
もうこれだけで大分時間をロスした感じだ。

そういえば行くときにもチェンジバスがあった。マレーシアではこういうのは当たり前なんかもしれん。

あじあん

この当時だけなんかなあ? 今でもそうなんかなあ。

いろんな路線を運行してるバス会社にしてみれば、臨機応変に何でもできたら、便利なんやろなあ。担当者のオペレーションは大変やろけど、変動対応力はたししたもんだ。

それにしてもやっぱり異郷を旅する爺さんたちは言葉を覚える努力も必要やし、それができへんからった、アンテナ全開、注意力全開でヒクヒクしとらんとあかんのだ。

さて、乗り換えたバスは順調に走る。

しかし、一杯ロスタイムがあった。絶対四時間半では無理やなあ、5時間半はかかるやろなあっていう気になってきた。

バスは又ドライブインに入った。又かいな、チェンジバスかいなと焦ったが今度はおしっこタイムみたいだ。
運転手は何分休憩とか何も言わへん。どうも、自分がトイレ行きたなったり、タバコ吸いたなったら休憩するみたいだ。ゆったり休憩しはって、バスへ戻って来た。しかし1組の客が戻ってない。皆待ってんのにゆうゆうとアイスクリーム買ってはる。
又時間が経過する。
それでもやっとクアラルンプールが近づいてきた。
おっと又タバコタイムやんか。
結局バスターミナルに着いたのは19:30。えらい遅れたなあ。電車とバス、結局どっちが早かったんやろ?

乗客は平気やからこんなん日常茶飯事なんやろなあ。
ところで着いたのはバスターミナルなんやけど、いったいどこのバスターミナルなんやろ。どやってチャイナタウンまで行ったらええんやろ。
大問題ではないか。

バスで移動した地図。

より大きな地図で イポーからペナンへ を表示
あじあん

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