京都、伏見、黄檗山萬福寺

もうかなり前に京都国立近代美術館で「若冲と江戸絵画」という展覧会があっ
て見に行った時、数ある名作の間に、かなり地味が作品で「黄檗山萬福寺境内図」
のが印象的で記憶に残っている。普通お寺の全容を描くのはかなり大きな正方形
やそれに近い長方形に俯瞰図みたいな描き方をするもんやけど、この画は半切の
掛け軸サイズだ。縦に細長い画面に門や各種のお堂、修行所などを縦にずらずら
と配置することで遠近感と共に、山に向かって上っていく感じがよくわかるよう
になっていてすごい普通では考えつかへんすごい面白い構図やなあって思ったのだ。
それで一回実物を見てみたいもんやと思っていた。
それとこの寺には普茶料理というのがあるんやそうや。
それは、精進料理の一種で、開山した隠元禅師が中国の福建省にある黄檗宗総本山
から持ってきたものなのだそうだ。
これ食いたいと昔調べた時は、何人かの団体やないと予約できへんということ
であきらめていた。最近又、気になって聞いてみたら2人からでもいけると言
うではないか。そういうことなら早速行ってみよう。

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門まで行くと、お坊さんの姿がちらほらしている。
ここのお坊さんではなくて修行にきた方達らしい。
門を入ると又えらく大きい門が続く。一直線や無くてちょっとずらして曲がってる
のに特別な意味があるんやろか。

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全体的にはこんな感じだ。

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非常に大規模がお寺だ。若冲の絵はこれを真ん中で切って主に右側だけをデフ
ォルメした切り出し方で描いて全体の規模をおもわせるというような企みで描か
れていたんやなあって思った。

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中国を思わせるくぐり戸もある。
三門をくぐると、

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天王殿。

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普茶料理はこの横を右の曲がって行く。
次ぎは大雄宝殿と大きい建物が続く。

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中国風の配置なんやろね。
順路が矢印で書いてあるんで見学しやすいけど、大きい。
見学の人も多いけど、修行僧の人も多い。
法堂というのがメインなんやろか。
中国によくある石碑を背負った亀さん。

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がはははは・・・・・・。

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まだまだ奥があって、背後に山を頂く。若冲の絵の通りだ。
右手の通りを歩いてると、お魚がいてはる。

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こいつをボンとたたくとご飯の時間なのだ。
さてわしらは普茶料理をいただきに行こう。

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ありがとうございました。