じわっと良さが伝わってくる。いい映画を見さしてもらった。
映画の事はようわからんけどジャン・ロシュフォールって人、久しぶりに見た。
あいかわらず渋い役がすばらしい。しかも相手がクラウディア・カルディナーレ。
なんとすばらしい。お二人とも随分歳をとったけどいい味だしている。
映画は彫刻家とモデルの話。
スペインとの国境に近いフランスの田舎町。大戦も終わりの頃だ。彫刻家の奥
さんが街で買い物をしていて、スペインからレジスタンスで逃れてきたような
若い娘を拾った。製作に行き詰った夫にもしかしたらインスピレーションを与
えることができるかもしれないと思ったのだ。
モデルになることで山の上のアトリエにかくまってもらうことになる。
彫刻家は女性のヌードを専門にしているようだ。
しかし、女の姿かたちの美を描きたいのではなさそうだ。
女を通して植物を描きたいと言う。
自然を生きる生命の喜びとその力を描きたいのだと思う。
野山を戦いに生きてきた女はモデルになれるのか。
ふたりのこころはだんだんとつながっていく。
しかし、このモデル。裸体が実に美しい。全身が躍動感に溢れている。
老齢の彫刻かも思わずその気になるのがよくわかる。
わしかってその気になってしまう。
戦争も終盤。騒然とした空気の中で彫刻は続けられるのか。
彫刻家はその人生をかけて何を求めて、何を得たのか。
いい映画です。劇場で是非ごらんあれ。
水墨画で裸体画を描いたらどうなるんやろ。
やってみたい気もしてきたなあ。
賎しい心がそうささやいている。
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ありがとうございました。