四天王寺の日想観

先日、アンコールワットに再び旅をした。その話は後日ブログにアップする予定
やけど、アンコールワットでは春分の日と秋分の日には特別な事が起こるのだ。
行った時は残念ながら違う日やったけど、年に2回その日には、中央の塔の真後
から太陽が昇るのだそうだ。つまりメインの参道から中央の塔が東西の軸線の真
東を向いているということなのだ。春分の日と秋分の日にこういう特別な事が起
こるような企みを秘めた建物は世界に沢山あるそうだ。
それが身近にもあった。
四天王寺だ。
春分の日と秋分の日には西の門に向かって真っ直ぐに日が落ちると言う話を聞い
ていた。いつか行こうとおもいつつ日が過ぎてしまってたけど、今年は大阪アー
スダイバーの本を読んだのをきっかけに本気で行こうと思った。昔、上町台地の
北の端には難波の宮があった。そして南の端には四天王寺だ。聖徳太子を鎮魂す
る寺とも物部守屋の荒ぶる魂を鎮める寺とも言われている。そして春分の日と秋
分の日には明日香から太陽の道を通ってきたお日様がまっすぐにその門に沈むの
だ。

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もう大分日が経ってしまったけど、四天王寺に着いたのは夕方の5時すぎだった。
様子を聞いてみると、秋分の日の行事、日想観(じっそうかん)は5時半から始ま
るらしい。まだ大分時間がある。
西門のあたりは人はいるがびっしり並んでいると言うほどではない。かなり時間
はあるからどっかで休んどこうと思てうろうろしてたら、休憩所みたいなとこが
あった。軽く食べもんを買って食うとこらしい。しかし5時までと書いてある。け
どみなさん出て行く気配はない。食べ物売るんが5時までこういうひはここで休む
んは大目に見てくれるようだ。悪いけどちょっとゆっくりさしてもらお。
しばらく本読んでたけど、こんどはのんびりしてて遅なったら見る場所なくなっ
てまうんとちゃうやろかと言うのが気になってきた。
行って見たらあんのじょうもうびっしり並んでいる。
どうやら、西門を通して、向こう側の鳥居の上に落ちる太陽を見るのだそうだ。
時間が迫ってきた。並んでる人たちも緊張してきた。
寺の人が来て、そろそろ坊さんが来るので道の真ん中を空けろと言う。
しずしずと人ごみの真ん中を西門に向かって行列して行きはった。
いよいよ読経が始まる。
読経に迎えられるように日が落ちてきた。
なるほど左上から円弧を描きながら、最後はまっすぐ鳥居の上に落ちていくの
だ。
なかなか美しい眺めだ。
ゆっくりのようで意外と早い。

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するするすると落ちて行く。
落ち切ってしまう前に西門の横を通って前に出た。

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鳥居の向こうにしっかりと落ちて行くのも綺麗だ。

汚れきったわしの心もきっと浄化されたに違いない。

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ありがとうございました。