インド、ダージリン、シッキム遊-32、端倪すべからざる狛犬と婆さん

この旅はお寺めぐりの旅でもあった。チベット仏教は興味があるんで、それも
また良しとしよう。グムの駅を出たらグームゴンパに向かう。グムとグームは
違うのか同じなんかようわからんけどどっちでもいい。いきなり細い道をぐっ
と曲がって村の中を通り抜けていく。
着いたところに鄙びたと言っては失礼かもしれんけど、地味で瀟洒な寺院があ
った。

寺院の前の広場には誰も居いへん。
いつの間にか空はカラリと晴れて、暑い。あたりは閑散としてはいるが少々ピ
リリとした空気が流れているような気がする。と思おうとしたら、玄関先に暇
そうな犬がどてっと寝ている。

わしも一緒に昼寝したい。
もう少し近寄ると、門番の狛犬君たちがなかなかええ感じだ。

優しそうで、愛嬌がありそうで、もうちょっと奥が深そう。
なかなか端倪すべからざるやつらであるのかもしれない。

口の中には亀さんが住んでいる?

屋根にも面白そうな動物達が一杯居る。

こんなやつも。

建物は大分古びているけど、完全な状態では、タイスラズリの青い色が印象的な
妖しくも美しい建物だったんやと想像できる。
誰もいいへんから勝手に中に入ろうと思うころ、坊さんがやってきた。
坊さんは普通だ。
入り口に中を撮影する場合は10ルビーって書いてある。
げんくそ悪いさかい写真とらんかった。
本尊さんも極彩色の金ぴかではあるが、穏やかな優しい顔をされている。
お目目ぱっちりでちょっぴりふくよかな、この辺の街を歩いている美しいお嬢
さんを見るようだ。
後は屋上に上がって景色を見るくらいしかすることがない。
ここも現役の修行の寺なのだ。観光客を楽しませるようにはできていない。
表に出ると、婆さんが向こうからやってきた。
ごく普通の婆さんのようだが、背中がピシッとしててすすすっとすべるように
歩く。しかめた顔に静かな存在感がある。
こちらも端倪すべからざる方なのかもしれない。


より大きな地図で グームゴンパ を表示

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ありがとうございました。