映画、「グラン・トリノ」

「あっ、クリント・イーストウッドや」という事で見に行った。
イーストウッドの「マディソン郡の橋」の思い出が頭の中にこびりついている。
「あの映画ではええ味だしてたなあ」
映画そのものは、どうという事はないのだが、
「雨の中、バックミラーに映る恋人の姿」
「車を止めて降りようか、どうしよう」
そんな景色を現実にどこかで見たことがあるような気がして・・・・・・
思い切り懐かしくなったのだ。

この映画、これも普通の悲しい話。
「記憶がやばくなると人間関係も壊れていく・・・」
そういう切ない役をかっこよく演じている。
おもわず泣いてしまった。
相手してくれるのは、ラオスから難民してきたあやしい少数民族の一団だけだ。
しかし、最後の場面はどうにも納得がいかない。
銃を持って仕返しにいくのも、わざと撃たれに行くのも同じことの裏返しだと
思う。
助けたいと思っている人たちにも、自分にもなんの救いもない。
どう仕返しするかがテーマになってはだめだと思う。
それに、あの牧師の役割も全くわからない。

eiga090618

30年以上も経つとビンテージカーはかっこよくなるなあ。
今の車を大事に乗ってみようと思った次第だ。
毎週木曜は映画や音楽、書画に関する話です。