映画、「キャピタリズム~マネーは踊る」

マイケル・ムーアの作品は最近殆ど見ている。相変わらず痛快な作品だった。
やはり今の不況に時代に誰しも興味がある内容なのだろう、月曜の昼間に行った
のに空席なしの満員だった。
いつもは予約何かしたことがないし、平日の昼間に満席と言う目にあったこと
もないからいきなり行っても大丈夫だろうとたかをくくっていた。それでも
ネットで予約できる事を教えてもらって念のために席を押さえておいたのが正解
だった。
日本人はモノづくりが好きとよく言われる。
私もモノづくりの会社に入って30年以上勤めた。
モノづくりは大好きだ。
先日テレビを見ていたら、ちょうどこの映画のような特集番組があった。
世界一の頭脳が集まっているかもしれないアメリカのMITやハーバードの卒業生が
どんどん新製品の開発に参加していると言うのだ。
どんな画期的なモノかと思えば目に見えないモノだった。
金融商品の開発だ。今までにない画期的なビジネスモデルを開発したという。
何かおかしい。うさんくさい。
空中に楼閣を建てるようなものだ。
そんな美味い話がいつまでもつづくはずがない。
誰でもそう恐れるような事が起きていて、案の定破たんした。
しかし、仕組みが破たんしただけで誰も罰を受けない。
それどころか、公的資金をつぎ込んで救済するという話だ。
その公的資金はそんな魔法をしかけて居座っている人達のやつの報酬になるのだ。
絶対におかしい。
そういえば、昔、ITの仕事をやっていた。
経営改革とかグローバルスタンダードを採用しないと世の中についていけないとか
いうコンサルタントがわんさと押し寄せてきて、かっこいいプレゼンをやって
いくつものプロジェクトを走らせていた。
何百億円投資して、何百何十億円かを儲けるという話だ。
「そんなのおかしい」と反対しても、「近代的な理論を理解できない時代遅れのやつ」
と烙印を押されるだけだった。
しかしやっぱり、投資だけが現実だった。
それでも、どんな話でも、理論はやっぱり間違ってなかったという。
やり方が悪かっただけだという。
世の中に害をなす理論ってどうやって見つけるんだろう。

$袋を持って行って、俺達の金を返せとい迫らないといけないところは一杯有るかもしれない。

eiga091224

毎週木曜は映画、音楽、書画に関する話です。