時々大阪遊、老松町骨董祭り

もう大分時間が経ってしまったなあ。老松町骨董祭りというのに行って来た。
大阪西天満辺りって言うんやろか、堂島川の北側、裁判所の更に北側に老松町
という古美術街がある。それは前から知ってるんやけど、ああいうところはわ
しのようなお金のない人にとってはなかなか敷居が高い。見るだけで入っても
何の問題も無いんやろけどわしは気い弱いからびくびくして疲れるのだ。
しかし、こういう催しが年に1、2度あるから、その時に行ったら、店がオー
プンしっぱなしで色んな人が一杯入ってるから、うろちょろしやすい。それに
多分、これに合わせた価格設定もあるやろし、お勧め品も並べてるみたいなん
でなかなかええ気分で回れるのだ。
最近は、いつも行ってた5月の連休の有田陶器市に行くのもおっくうになって
来たんで近場がありがたい。
今回はいつもより人が多いんちゃうやろか?
しかも買っている人も多い。買った品物を手に持っている人も多い。
やっぱりこんなとこまでなんちゃらミクスが浸透してきたんやろか。えらいも
んやないか。
ちょいちょい来てるからだいたい行く店は決まってる。そういう店とその周辺
の路上で物色することが多い。
最初に見つけたのは錫の酒器セットだ。

錫で酒を飲んだら雑味が消えておいしくなると言うのは何となく経験している。
かなり古そうやけどモノはよさそうだ。
ご主人も薦め上手。つい買ってしまった。
やっぱり酒器には弱いのだ。
見かけだけやなくて、酒器自体も結構古くさい匂いがするから、家に帰ってお
湯で徹底的に洗ってみるとなかなかいけるようになったきた。

さっそく日本酒を入れて呑んで見る。
心なしか、大層美味しいではないか。
さて、次に見つけたのは、花瓶だ。人間国宝、藤原啓さんの備前焼の花入れだ。
実は何年か前から狙ってた。毎年すこしずつ安くなっているみたいだ。やっぱ
り不景気やから売れへんのやわって思ってた。今年もまた下げてくれた。
そろそろ潮時かなと思い、思い切って買ってしまった。

斜め上から見るとこんな感じ。

オレンジがかった色合いが私の好みだ。姿も風格があるように思える。
なんとかミクスの恩恵にあずかるような収入増はなんにもないんやけど、まわ
りの空気につられたんかもしれん。いつもよりは高価なものを買ってしまった。
でも、こういうところをちょろちょろ回って、文化の空気を吸って、ちょっと
した買い物をするってなかなかええではないか。
高いもんはよう買わんけどさかやかな楽しみは尽きない。


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