先日、心斎橋界隈をうろついていた。ついでにちょっと本屋に寄ろうと
「アセンス」というところに行った。ここは最上階にアート関係の本が
おいてあって、結構珍しい絵画やアートの本があるのでいいところだ。
藤原新也の「西蔵放浪」という本もここで見つけた。
他では売ってない本がおいてあることもよくあって近くにきたら立ち寄る
ようにしている。
そういう具合で、4階に行くと、更に上の階で、寺山修司の写真展が
あると書いてある。「摩訶不思議のファインダー」展という事だ。
「これは面白そうだ」
寺山修司といえば、全く我らの世代の人だ。
全共闘の時代、サイケデリックの時代、「書を捨てよ、街へ出よう」の時代。
天井桟敷の時代だ。
その頃から、十分妖しく、摩訶不思議だったので、その頃の作品を
見せてくれるのだろう。
「やっぱりいいなあ」
時にはこういう世界に浸るのはいいものだ。
寺山修司といえば、俳句短歌の天才でもある。
状況を、鋭く独特の視線で切り取るのだ。
その心は、写真でも同じなのだろう。
「摩訶不思議な非日常がある」
しかし、摩訶不思議でも何でもない。
何故か深い悲しみがあるようにも見える。
今日はいいものに出会えた。
勿論、この画は展覧会とは何の関係もなくて、ちょっとイメージを
思い出して見ただけです。