映画、「トロッコ」

画面の中から緑が滲みだしてくるような映画だった。
あの緑があるだけでも心が洗われるようだ。
台湾の花蓮というところの風景らしい。物語りは花蓮の南平駅に母子3人が
着いたところから始まる。
いいところだ。日本の田舎ですらなくなりつつあるような、自然と共生した
暮らしがここにはあるようだ。
そしてトロッコ、トロッコは少年のかぎりない好奇心を運んでくれる魔法の
乗り物だ。
しかし、行きはよいよい帰りは怖いのだ。
そういえば、遥かな昔、少年時代、昔の家の近く、今では廃線になってしまった
ローカル電車に何故か乗ってしまって、どうやって帰ったか覚えてないが、
必死で帰ってきて怒られた記憶がある。
又、或る時には、向かいの港まで渡る巡航船に乗ってしまったこともある。
ただの弱虫だったはずなのにこんなことぐらいはした記憶があるくらいだから
だれにももっと大きな冒険談がきっとあるのだろう。
なきさけぶ弟をひきずって、自分も泣きたいだろうに必死でがんばるお兄ちゃん
に、思わず、「がんばれ」って応援したくなる。
おじいちゃんも優しい。
じわっと暖かい気持ちにさせてくれる映画だった。
芥川龍之介の原作とは又違った感動を与えてくれるいい映画だった。
花蓮って一度行ってみたいなあ。

eiga101014

毎週木曜は映画、音楽、書画に関する話です。