この店はおそらく究極の隠れ家ごはんと言えるのではないかと思われる。
と言うのも外観からはその中に食事ができるところがあるとは想像もつかない
普通のというかかなり妖しいとも言える中国物産の店なのだ。中国人が普段の
生活に必要とするような食材以外に筆や硯など書画の道具も置いてある。
ご飯屋さんの位置関係で言えば、「マルシン飯店」の向かい側、「はやし」の
左隣。名前は知らないが餃子専門店の隣。こういう位置にある。
その店の一番奥にある小さな調理場を囲むように5、6人程度がやっと座れる
カウンターの席がある。
隣が餃子専門店やから間違えてはいけない。
ここで、餃子や坦々麺、麻婆豆腐やその他それほど多くはないけどそれなりの
メニューが選べる(日替わり定食もあるらしい)ようになっている。
店主の女性は日本と中国のハーフの帰国子女であるらしい。それで中国の本場
の味をプロの料理人が日本風にアレンジして食べさせるというのではなくて、
中国料理を十分経験して暮らしてきた普通の主婦が日本人に食べさせたいと思
う料理を日本人的なテイストで作って提供しようとしているらしい。
今は試行錯誤中と言うがなかなか美味しいし興味深い。
一番特筆すべきものは素食の水餃子だと思う。
素食というのは中国では精進料理にあたり、肉や魚を使わない料理の事だ。
薬膳の見地などから考えた20種類近くの材料を細かく細かく刻んで餡にしてい
る。それが体にいいのはもちろんだが味がいいのだ。
独特の歯ざわりと材料の種類の多さからくる複雑な味わいがいいと思う。
予約が必要なのでいつも食べれるわけではないがきっと材料費の方が高くついて
ると思う。
この店の焼き餃子もおいしい。
しかも日本の有名な餃子店の味とはかなり違う。目指すものが違うのだろう。
焼き方名人とかタレが抜群とかそういうのではなくて、材料の味わいとか食感が
ちょっと違うわいと思わせる。
坦々麺も食べてみた。
よく食べる坦々麺とはかなり違うのでとまどったけど美味しい。
野菜が一杯。肉ではなくて海鮮だ。体に優しそう。
普通は日本人向けに辛くしないと言ってたけど私向けに辛くしてもらった。
その辛味もおいしいけど、胡麻ペーストがなかなかいいのだ。
きくらげなんかを肴に紹興酒なんかを燗してもらってちびちび飲むのもええ感じ
なのだ。
東山三条のあたりにいったら一度お試しあれ。
店名 「萬宝閣」
ジャンル 中国料理小品
住所 京都市東山区東大路三条下ル南西海子町434-7
電話 075-525-5325
営業時間 不明
定休日 不定休
メニュー 壁に貼紙、日本語、中国語
言語 日本語、中国語
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ありがとうございました。