東北、奥の細道の旅-13 山形、山形城を見てから帰る

さてついでやからこの旅の話を最後までやってしまおう。
蕎麦でお腹が一杯になった。次は山形城に向かう。よう下調べせんとついでみ
たいに来てしもたんで、こういう適当な見方をするのは失礼な話ではある。
今度は駅の反対側、西側を通って歩いてみた。
こっちは人通りが少ないせいか雪がびっしりだ。

そのまま通り過ぎて山形城に向かう。こっちはもっと雪がある。

城の中を通っていると武将の像があった。

最上一族の有名な人なんやろ。
私は戦国時代もええけど、今はちょっと蝦夷の民の話なんかに興味を抱いてい
る。もうちょっと調べて勉強してから何かそれにまつわる旅をしてみたいなん
て思っている。
ざくっと見て仙台に戻る。
だんだん天気が悪くなってきた。

来る時に通ったとこも帰りの目線ではまた違った景色に見える。

仙台駅に着いたら、乗り換えて空港に向かうのだ。
その前に駅の構内をうろうろして駅弁を買うとかんとあかん。
飛行機が大阪に着くのは21時を過ぎるはずやから、飛行機待ちの時間に食っと
かんと腹がへるのだ。それで見て回ってると「あつあつ牛ぎゅう詰め弁当」と
言うのが目についた。刺身や寿司の入った冷たい弁当も考えたけどこっちの方
がうまそうやんかとつい思ったのが実は大きな間違いであった。

この熱々と言うのは発熱材が入ってて紐を引っ張ったら熱がでて弁当を温める
というやつだ。

空港まで行ってチェックインまでは何の問題もない。
次は保安検査だ。ちと気になりながらも荷物を出した。
「これ何ですか?」
「ありゃ、やっぱり引っかかった」
「これ弁当です」
やっぱりこの発熱材があかんのだそうだ。
「機内持ち込み禁止です」と言われた。
「いや待ってる間に食べようと思って」とひっしにすがりつく。
「そんなら、ここで紐引っ張って熱出してしまっていいですか?熱が出終わっ
た頃取りに来てくれたら、発熱材を捨てて弁当渡しますよ」って言ってくれた。
有難い話やないか。
そこまで丁寧にしてくれるとは思わなかった。
さすが日本だ。外国やったら絶対こうはいかん。
「だめっ」ってびしっと言われてそれまでだ。
この場はこれで済んだけどやっぱりこういう事は後で気がついても遅いのだ。
気をつけよう。
おかげで熱々の弁当が食べれた。味はまあまあ。

まあ、そんなこんなで東北、奥の細道の旅はおしまいです。
ご一読ありがとうございました。

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ありがとうございました。